【19】よし、決めた。抗がん剤。
ふにおちた。
先週、5月16日(木)に病院から電話がかかってきて、「保険会社から抗がん剤と放射線治療の承認がおりたから、明日、説明を聞きに来てください。」と。
おお、ついに。
しかし、まったく、すっきりした気分ではない。
これで、先にすすめる!という感じもしない。
なぜか?
「乳がんは手術で無事に切り取った。」と病院からは言われている。
抗がん剤と分子標的薬と、放射線治療は、再発予防のために行う、ということ。
さらに、自分で調べてみると、がん細胞は、どんな人の体内にも毎日できている。健康な人の場合は、免疫細胞ががん細胞をやっつけている。免疫力が低下すると、がん細胞が死滅せずに体内に残るようになってしまう。そしてがん発症。
という仕組みだそうで。
ということならば、抗がん剤が体内に注入されたせいで免疫力が下がると、がん細胞がやっつけられずに、結果的に増えちゃうんじゃないか?
予防ということだから、効果は見えない。
そんな中、副作用で身心を痛めつけつつ、高額の治療費を支払い続けるというのは最善の選択なのか?
さらに、わたしは、日常的に薬が嫌いでサプリも何も服用してないし、インフルエンザの注射も小学校一年生の時に初めて打ったら高熱出して以来一度も打ってない。昔から「薬は毒」という意識が強い。
と、まったくもって、ひそやかに、抗がん剤と放射線治療をやることに納得してなかった。
でも、じゃあ、抗がん剤も放射線もやらないことに決めて、もう今の状態で治療を終え、仕事に戻るのでいいのか?と問いかけてみると、それも、いやー、どうなの。
というのは、わたしの乳がんは質が悪い、なんとも元気なのだ。
・腫瘍サイズ:1.5cm(※東京での診断時は2cm)
・核グレード:3(※3が一番悪い)
・組織学的グレード:3(※3が一番悪い)
・HER2陽性(3+)(※3が一番悪い)
・Ki67:50% (※悪性高い。乳癌の増殖スピードを示す。数値が高いと乳癌の増殖スピードが速く悪性度も高い。一般的に20~30%以上を「高値」とするが、まだ世界的な基準は決まっていない。)
こんなに元気よいがんなので、よくリンパ節に転移してなかったもんだと思う。全摘せずに部分摘出しかしてないけど、ほんとに転移してないとしたら奇跡だわ。
と、わたしのがんが、もう少し穏やかであれば、「食事をガラッと変えたから、抗がん剤はやらずに、少し様子をみる」という決断ができたのだけれど。
と、決めきれず、1人いらいらと。
が、ここへきて、するかしないか決めねば!という追い詰められた状況になり。
往生際悪く、一方的に友達にラインでだらだらとこぼす。(ひどいな)
でも、これが、結果的にすごくよかったのだ。(なので許して)
その中の一人に、カリフォルニア、テキサスの癌センターで診療看護師として働いている友達がいます。「効果はどうやったらみられるのか?」とか、「標準期間とその半分で違いはあるのか?」とか、主治医に聞けよって質問を投げたり。日本人70歳のデータ送ってもらったり。
で、無茶ぶり、「ハマジがわたしなら、抗がん剤と放射線標準コース、やる?」という質問を投げたところ、
「私ならやる。後で後悔するタイプなのと、抗がん剤をやらなくて再発した患者さんみてるから。」と、即答されました。
この返信を見て、抗がん剤と放射線をやることに決めました。
「私ならやるかも」、とかじゃなく、「私ならやる。」だもの。
そして、さっそく、ではなく今さらながら、病院に、質問メッセージを送った。
1.今の状態で治療をやめたら再発可能性はどれくらい?
2.抗がん剤と放射線の標準治療をする場合、再発可能性をどれくらい下げるのを期待しているか?
3.治療の効果は、どのように測れるか?
金曜日に、抗がん剤担当の方に一応聞いてみたが、「分からないから、チーム長に聞いて。」「この回答を得てからじゃないと治療はしない?だとすると、大至急チーム長に聞いてみましょうか?」と、丁寧な対応をしてもらった。「いえ、もう治療をするのは決めたので、大至急でなくて大丈夫です。」と答える。
土曜日には、チーム長付きの看護師さんからメッセージの返信をもらう。できる範囲で、できるだけ早く回答する、と。
ちなみに、夫は、わたしが抗がん剤と放射線をやらないという選択肢を持っていたというのにショックを受けていた。そして、治療するやることにしたというのに安堵しておった。というのは、そう、夫が親しくしていた元同僚が、化学療法を拒み、それを後悔しながら最期を向かえたという辛く悲しい経験があるのです。
それはもちろん知ってはいたけど、ほんとにとても大事なのは、自分が納得することだね。
乳がんになって変えた食事については↓
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