■「あだ名禁止」と人間関係の「適切」な距離感

人間関係における「適切」な距離感というのは本当に大切だなあ、と感じます。
近づきすぎて依存関係になるもの良くないし、遠すぎて無関心になるのも良くない。
そしてその「近い・遠い」というのは、相手の性格や状況によっても変わってくるし、その相手との関係性によっても違ってくるし、時と場合によっても異なります。
「適切」な距離感の画一的なマニュアルなんか存在しないし、これは傷つきながら手探りで見つけていくしかないものだと思います。
さて「あだ名禁止」。
子供は残酷です。
人間関係に関する経験値の少ない子供たちは、相手が傷つくあだ名をつけてしまいがちになるのは事実だと思います。
そして、多くの人が「あだ名で嫌な思いをしたことがある」のではないかと思います。
だからこそ思うのです。
義務教育の中で学ばずして、いつ学ぶのか、と。
傷つかないように、傷つかないように。
大切に温室の中で育てられて、いきなり社会の荒波に放り込まれるほうが致命的なダメージを受けやすいのではないかと思うのです。
義務教育の中でお互いに傷つく経験をしながら
「こうされたら自分は傷つくんだな。これをやったら相手も傷つくんだな」
という距離感を学んでいく。
そして。
行き過ぎた時には教師が、親が、大人が止めればいい。
それをせずしてルールで禁止してしまうということには疑問が残ります。
もめごとを起こさないようにルールで縛る、という意図は理解できる面もあります。
でも、それは大人に対するアプローチであって、子供の権利である「失敗する経験」を奪わないでほしいと思うのです。
もちろん、今の学校の先生たちは多忙を極め、一人一人の生徒に向き合う余裕すらないのかもしれません。
両親も仕事が忙しく、子供に厳しく接することが難しい世の中になっているのかもしれません。
でも、どこかでしっかりと「人間関係の適切な距離感」を経験する場をつくっていかなければならないのではないかと思うのです。

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