【2024読了.No40】『精神科医Tomyが教える50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)読了。
もう、専門の歴史の本しか読まないようにしようと何度も誓ったけど、やっぱり精神科医Tomyさんの言葉はいいね。すぐ1冊読んじゃったよ。
交通事故で生死をさ迷う大ケガをして入院している身。以下のフレーズが一番の励まし。
今の状況も、「私の人生」という映画の中の、「交通事故でICU(集中治療室)送りになりました」という一幕に過ぎないと思うことにした。
でも、今回、一番私の「来し方行く末」を考えさせてくれた文言は以下の引用文。
「思い通りの人生というのは、想定内の人生ともいえるでしょ?そんなのつまらないじゃない。」
ホントそうかもしれない。
今年で予備校日本史講師30年。
その前の個別指導塾や国語講師時代も入れると、通算35年も塾・予備校講師をやってきた。
よっぽど教育が好きなんだろうなと思うだろうけど、意外に思われると思うが、学生時代は1度もこういう仕事には就こうとは思ってなかった。実際、教職課程さえもとっていなかった。
この世界に入ったのは、1年間他の業種で営業職をしていて、さすがに嫌気がさして、大学院進学を決めたから。
そのバイトとして、先ずは個別指導から始めた。ただそれだけなのだ。
それなのに、人に教えるという仕事に嵌まってしまった。
要するに、自分に「想定外」の適性があったということらしい。
「思い通り=想定内」の生き方をしていたら、そんな自分の「想定外」の才能に気づかなかったかもしれない。
今は一般の整形外科病棟に移って、作業療法士さんの許可も得て、ノートも書くことができるようになった。
新科目「歴史総合」の教科書をノートをまとめながら読んでいる。
その際、教科書の順番に忠実に読もうとせず、自分の好奇心に素直になって読み進めている。
早稲田は今年度は日本史なら日本史だけにするそうだが、共通テストは現役生は歴史総合も必修扱い(高卒は日本史なら日本史だけ。高卒有利かな?)になる。歴史総合に対する扱いは、大学によってかなり違いがある。例えば法政大学は高卒も現役生も同様に歴史総合を課す(法政は現役生有利かな?)。
何れにしろ、歴史総合に関しては過去問が一切無い。
どう対応したらいいのかは答えは出てはいないが、取り合えず、従来の日本史に紐付けながら教えていく。
元々戦後史では、ベルリン封鎖も、キューバ危機も、ベトナム戦争も、文化大革命も、第四次中東戦争も、日本史の背景として、授業ではコンパクトにまとめて教えていた。第四次中東戦争なんて、イスラエルは何処か?というのも分からない生徒がいることを想定して地図もきちんと付けている。
できないことを嘆いても仕方がない。今まで積み重ねてきたレガシーを生かして、共通テスト対策だけは間に合うようリハビリも勉強もしていこう。
病室にあって、こんなことを考えながら勉強をやり本を読む自分は、やはり予備校講師になるべく生まれてきた人間なんだろう。
たかが大学出ただけの青二才の「想定内」に、自分の意外な適性なんてまだまだ分からないのだよね。
最近、若い人の早期転職が問題化しているけど、若い内は色々試してみるのも悪くないものである。
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