つなぐnote、つながる世界。《深澤佑介さん》
深澤さん、あなたの作品と出会ったのは、たしか昨夏のミューズ杯の頃のことでした。でも、noteやTwitterで繋がったのは、リライト金曜トワイライトにお互い参加したのがきっかけだったんじゃないかなって思っています。
秋に告知のあった、深澤さんの #Mr .Childrenの曲をあなたに捧げます という企画。
あの企画を知ったときね、あたたかくて素敵な試みだなぁって思ったんです。応募した相手を思い浮かべてMr.Childrenの曲を選曲しつつ、紹介noteを書くなんて。でも、当時まだ深澤さんと繋がって日が浅かったわたしには、何だか遠い気がしていました。
企画の3度目のTweetを見て、ずいぶん迷ってから思い切って手を挙げました。
学生時代からずっと暮らしのなかにあったMr.Childrenの世界には大好きな曲がたくさんあるし、自分のために選んで頂けるというのが、何よりうれしいじゃないですか。
それに何より「初の小さな企画。こりゃドキドキよりもソワソワだな」とつぶやいていた深澤さんを、応募するというカタチで応援できたらなぁ・・・と思ったからです。
先日届いたこの贈り物には、お手紙のようなあたたかい文章で、わたしの作品の紹介とともにあの曲の歌詞と、選んだ理由が綴られていました。
深澤さん、わたしの名前を褒めてくださってありがとうございます。記事本文に書かれていた質問に、お答えしますね。
「水野 うた」はペンネームであり、ハンドルネームです。だからといって、けっして無責任な発言をしたいわけではありませんよ。ここでは書きませんが、本名で書いていないのは、ちゃんと理由があってのことです。
名前を決めるときのコンセプトは3つでした。
・包みこむような大地の音のイメージ
・読みやすさ
・覚えやすさ
「うた」は、すぐに決まりました。かつて音楽を真剣にやっていた時代があって、その影響もあるかな。性別があまり関係ない響きですしね。
それに、母音の響きが好きなんです。ゆったりした「う」と、あかるい「あ」。その組み合わせが好きというのもあります。
ひらがなにしたのは、読みやすくするためでした。出会った人たちに「なんて読めばいいのかな?」って思わせたくなかったんです。
姓はね、いくつか候補がありました。包みこむような大地をあらわす名字。心惹かれたのは、いつもわたしがパワーをもらう、空と水辺です。
・あめのうた
・そらのうた
・ほしのうた
・かわのうた
・みずのうた
漢字もたくさん組み合わせてね、けっこう真面目に考えましたし、登録時点で同じ名前の書き手がいないか、検索したりもしました。漢字を当てるときには読みやすさも大切にして、今の名前になったんです。自分でも気に入ってます。
今回、深澤さんがピックアップしてくださった作品は、どれも思い入れのある作品ばかりだったんですよね。何となく書いた作品ではなく、「これを描きたい!」という明確な意図をもって取り組んだ作品たち。それをピックアップしてくださったこと、とてもうれしいです。それぞれの作品にいただいた、深澤さんの共感とあたたかい感想も。
ひとつだけ、今までnoteでは明かしてこなかった話をします。
実は、深澤さんが選んでくださった作品のなかにね、昨夏の ミューズ杯 に出そうと書きはじめたのにもかかわらず、途中で挫折して出せなかった作品があるんです。
ミューズ杯の運営メンバーだった深澤さんのことだから、わたしが参加していないことはご存知ですよね?
あの夏、わたしはミューズ杯に応募するための作品を、書いては捨て、書いては捨て、結局応募できませんでした。書けない自分に、創作しきれなかった自分に落ち込みました。
テーマ曲だった広沢タダシさんの『彗星の尾っぽにつかまって』。のびやかな声で歌われる、美しくて愛とロマンを感じる素晴らしい曲ですよね。それなのに、わたしは曲を聴けば聴くほど行き詰まってしまって・・・。悔しかった。
あの時きっと、わたしはつまらない自意識に負けたんだと、今では思っています。
それから3ヶ月後、半分書いて捨ててあった下書きを拾って仕上げたのが、深澤さんがピックアップしてくださった、この作品だったんです。もちろん、曲ともミューズ杯とも関係なく、全然別の物語として仕立てました。
この物語を深澤さんがピックアップしてくださったこと、とてもうれしかったです。自分に負けて悔しかった日々が、なんだか報われたような気がしました。
最後に、深澤さんが贈ってくださった『箒星』について。
選曲の理由として頂いた言葉と、引用された歌詞を眺めながら、しみじみと喜びに浸っています。
そして、奇しくも箒星は“彗星”ですね。偶然とはいえ、先ほどの悔しかった過去が「すぅーっと優しく淡く弧を描いて」昇華されていくような思いです。
しっかりと人の心を見詰めて光を感じることが出来る。その輝きは意外にも誰でも気付けるものじゃないんです。うたさんの自然体の優しさがご家族であったり、創作の世界の主人公たちにもしっかりとエッセンスとして繁栄してるんじゃないかなって思って、この光輝く曲に決めました。
目を瞑っても消えない光
君の心に見つけた
すぅーっと優しく淡く弧を描いて
頬を撫でてく「箒星」
Mr.Children『箒星』
いただいた言葉と歌詞を大切に、これからも書き続けていきますね。
深澤さん、お心のこもったギフトをありがとうございました!!!
◇ ◇ ◇
ここで、深澤佑介さんに初めて触れるかたのために、すこしだけご紹介。
深澤さんは、毎日更新を続けて400日を超えた猛者。わたしにはない“毎日書きつづける筋力”を持っていらっしゃいます。
たくさんのnoteのなかで、特に印象に残っている作品があります。それは、わたしが深澤さんを知るきっかけになった作品。
夏のキリン×noteの公式コンテスト #また乾杯しよう の応募作品で、noteの注目記事にもなったので、ご存知のかたも多いかもしれませんね。
ずっとお酒が大好きだったお父さんに対して、こども心に「酔っ払いってやだなぁ」と思っていた深澤さん。昨年の父の日には大分の麦焼酎を贈ったけれど・・・。お酒にまつわるエピソードで語られた、父と息子のどこか不器用な愛に、じんわり心の奥があたたかくなるエッセイです。
深澤さんの #Mr .Childrenの曲をあなたに捧げます 企画、既に応募受付は終わっていますが、まだまだ更新中です。現時点で Vol.8まで出ています。
Vol.8の湖嶋いてらさん、わたしも深澤さんと同じく大ファンです! 素敵な作品がいっぱいですよ。こちらにも、ぜひ足を運んでみてくださいね♪
ここまで読んでくれたんですね! ありがとう!