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リアルとカオスのかたまり 村上“ポンタ”秀一ライブ

名ドラマー、村上ポンタ秀一さんの45周年ライブがあります。

フロントマンじゃないドラマーなのにデビュー45周年お祝いのライブをやるなんてさすが日本のトップドラマーポンタさん。
そこで演るのが「ジャズフュージョン」です。

最近の人は「フュージョン」ってあまり知らないのでは。
ちなみに、Wikipediaではこう書かれています

フュージョン(Fusion, Jazz Fusion)は1960年代後半から現在に至るまでのジャズを基調にロックやラテン音楽、R&B、電子音楽などを融合(フューズ)させた音楽のジャンルである。一般的には、ジャズジャンルから確立されたものの一種に位置づけされている。Wikipedia「フュージョン (音楽) 」より

融合、フューズさせた音楽だからフュージョン、こんな由来だったとは初めてしりましたが、Wikipediaに書かれている通り「ジャズに近い」ジャンルと認知されていて、乱暴に言うと、ジャズミュージシャンがジャズにロックを掛け合わせてつくりあげる演奏、こんな感じがフュージョンです。

僕も、高校生の頃まあまあ聴いたのですがここ最近は自分から選んで聴くことはなくなっていました。でも、ポンタさんは今、ジャズフュージョンを演る、とおっしゃる。
ポンタさんがジャズフュージョンをなぜやるか?を勝手に書いてみます。


『翼をください』

45周年ライブのツイートを見る少し前、思わずリツートしたつぶやきがありました。

コメントのとおり、ポンタさんのドラムと大村憲司さんのギターがスゴイ。小学校の音楽の時間で習って知っている『翼をください』とはちがってすごくエモーショナルでカッコいい。とにかくポンタさんが叩ききっている、大村さんが弾ききっている、その上で山本潤子さんがクールに歌いきっている(山本さんは、後に都会的でオシャレなコーラスユニット・ハイ・ファイ・セットとして活動)、ポンタさん、大村さん、山本さんおそらくは伴奏と歌という考えを超えたカオスを生み出していて、僕にはそこがカッコいい。

カオスの意味

「物事が混じり合って訳が分からなくなっている状態」というような意味になります。 ネットでよく使われている「カオス」の意味と使い方 より

まさしく「翼をください」はカオス。学校で習う「翼をください」に、ポンタさんのドラムと大村さんのギターが混じりあってわけが分からなっている。そのわからなさは、聴くいている人をその世界に引っ張りこんでくれるので僕らは圧倒されます。
そして、”混じり合う”は言い換えると”融合(フューズ)”、
この「翼をください」=フュージョン が成り立つことに。
ポンタさんはこの頃から ”カッコイイわけわかならないを” 追い続けているのでは、そう考えると45周年として「ジャズフュージョン」を演るのに合点がいく。

ポンさんのジャズフュージョンを体験できる動画があります

ポンタさんのドラム、渡辺香津美さんのギター、グレック・リーさんのベースが、高速スピードで、伴奏なのかソロなのかわからないリフの繰り出しあいをして曲が進み ”わけのわからないカッコいい” が詰まった3分弱。30年前のテレビ番組の映像ですがコレがポンタさんのジャズフュージョン。(特設ページによると45周年ライブでこのメンバーでこの曲「UNICORN」が演奏予定になっています!)

SNS時代のコンテンツに「予定調和」はいらない。

先日配信され話題になった「菅本裕子×家入一真×堀江貴文 対談」
こちらについてmilieuの記事でこんなことが言われています

SNS時代のコンテンツに「予定調和」はいらない。これからウケるのは「リアル」と「カオス」
「メディアのルールは変わった。今のプライドを捨てる勇気はあるか?」より

さきほどの動画の通り、ポンタさんのジャズフュージョンは「リアルとカオス」のかたまり。ジャズ以上に今の若者には馴染みが薄すそうに見えるフュージョンですが、ポンタさんのフュージョンは今の時代らしいコンテンツかもです。

村上“ポンタ”秀一ライブスペシャル
「音楽境地」(壱)奇跡のJAZZ FUSION NIGHTは
2018年4月6日(金) 中野サンプラザホール です。
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