最近買った本2

※pixivFANBOXにて公開済みの記事です。

『無人島のふたり』(山本文緒)

メガネ屋さんの接客待ちで本屋さんをぶらついている時に手に取り、少し読んで、買わねばと思いました。作家山本文緒先生の最期の日記です。
50代でまだお若いのに膵臓がんで亡くなられたのですね。知らなかったです。余命宣告を受けてから亡くなる直前までが綴られています。
なお、綺麗な表紙に惹かれて手に取ったものの、山本先生のご著書を(多分)今まで一度も拝読したことがありません。女性作家の小説が苦手なので避けてました。さすがにお名前と代表作の題名は知っていましたが……
感想としては不適当なのを承知で「読みやすい」です。文章が抜群にうまく(美麗ではなく読みやすい巧さ)、闘病中に色々思うことはあったと思いますが、死を目前にしても「さらっと読ませて、想像させる」ことを念頭に置いて書かれた職業作家の「成果物」という感じです。プロフェッショナル。自分にとっては「ほとんど知らん人」だというのに、残りのページが少なくなるにつれて、お別れがとてつもなく悲しくなってしまいました。
もし自分が余命半年だと宣告されたら、その半年をどうやって生きるだろう? もし知り合いが余命宣告を受けたら? 読んでいる間に山本先生のことと、自分のことと、自分の周りのことを色々考えてしまい、結構落ち込みました。
おすすめの本ではありますがしんどい内容なので、落ち込んでも良い時(?)に読んでください。


『煙と蜜 四』(長蔵ヒロコ)
マンガです。大好きなシリーズの4巻目!!!!!
ご存知のない方にざっくり設定のご説明を。時代は大正、舞台は名古屋、軍人さん(30歳)と良家のお嬢様(12歳)の年の差許婚純愛ラブストーリー!!!です!!!!! 俺得な設定モリモリです。
ヒロインの姫子ちゃん、お顔も性格もド可愛くて、あーーー育ちが良いってこういうことーーー!と推せます。ヒロインが推せるっていいですね。
4巻もキュンキュンの展開でしたが、第33話目の文治様のセリフは何事。どういう意味?とちょっとやきもきしました。
やはり家と家との結婚、姫子ちゃんには「それはそれとして」で好きな人ができることもある、と思っていたのでしょうか……。
全体的に婚約中の幸せ真っ盛り!なラブストーリーなんですが、時代設定と陸軍少佐である文治様という取り合わせから、戦争の暗い影が見え隠れするようで怖いです。どうか二人とも末長く幸せでいてほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?