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南条 イオ
2022年9月1日 03:18
八月葉月もいよいよ終わりですね。①タケコプター数年前の話である。住宅街を散歩していると、空中3メートルくらいの所に何か、ある。小さな双葉がくるくる竹とんぼのように回転している。その場でずっと。上には蜘蛛の巣が作れそうな木立も電線もなく、その葉っぱはずっと浮いて回転している。観察していても、なぜそうなっているのかついに分からなかった。②ドラマー泣かせ中学生の頃。もう府中に越し
2022年8月27日 17:14
①浮いた話生まれた池(泉)のあるその敷地の真横を電車が通っていた。いつもその周りの森の中で一人遊びをしていた私はその音が怖くてたまらず、電車の音を「怪獣の音」と思い込み、しゃがんで耐えた。そうしてしゃがんではまた小川や草で遊んでいる時、ふっと自分の背中を見下ろしていた。三歳の自分の後ろ姿。お下がりのレトロな柄のワンピースの背中の、ジッパー。「ああ、ああなっているんだな。次に着替える時は自
2022年8月23日 13:42
夏ですもの。①母方の祖父たちこの春のある日、突如ハンパなく具合が悪くなった。冗談抜きで救急車を呼びたいレベル。加えて、近年あまり出ていなかったひどいパニック。その時、なぜかはまったく分からないが、母方の祖父と曽祖父に向かって「助けて❗️おじいちゃん助けて❗️」と何度も泣きながら叫び、普段触りもしない数珠を握って転げ回っていた。翌日、珍しく東京の姉から電話があった。私が苦しんでいたちょう
2022年8月23日 10:52
お久で。怪談です。①水宮のふるさと私の生まれ育ったのは鎌倉時代の古跡で、東京某所のとある池である。畠山重忠の恋人、傾城「夙妻太夫(あさづまだゆう)」が身投げをした悲恋の心霊スポットだ。おじいちゃんそんな土地なんで買った。今は公園になっているが。当然「出る」噂は常にあったが、私は見たことがない。ただ、「全身白い、髪も性器もない全裸の、真っ青な目の、笑顔が素敵な変なおじさん」に一度、夜中に
2022年3月11日 21:54
令和怪談ブーム。人霊はあまり会わないが、それ以外のものなら視えるスキマ産業の水宮です。今回、ささやかな怪談の花束をあなたに(いらねえか)。①通りすがり昼寝をしていた。すると、枕の中から野太い男の声で思いっきり耳の中に(まあいやらしい)「俺だよ、俺」飛び起きるも何もなし。通りすがり、と思うけどね。②幽体離脱夜、寝ているとふと、体から抜けている。寝ている自分が見える。すごく不安