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短歌

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2022年4月の記事一覧

春は知らせる

無謀にも昔ばなしに難しいむなしい胸の春走らせる。

すいすいとスイーツ棚に吸い寄せられ釣られてしまう。お釣りをしまう。

見たことのない夜が生まれたときに立ち止まってしまったあなただ。

僕たちの死角でねむり、言葉にもならないままに点在している。

目覚めれば眠い瞼で歩いてる。夜と心の境界線で。

凍ってた気持ちが溶けていくような、雪解けみたいな涙があるなあ。

目眩くページをめくりときめいた春め

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学校

学校にどうしても行きたくなくて最寄りの駅で途方に暮れる

試験って、試練なのかもしれんけど 熾烈と言われ修練をして

想像は存在しないから綺麗 白い架空に傷を並べて

文章を切り刻んでは切り刻み切り刻んでは切り刻んでる

人生楽しそうだねって言われれば楽しくなくなるくらいの楽しさ

一年しか通えなかった高校の匂いときどき思い出す鼻

人間に鳴らない文字をはなしては液体になる無音の夜空

幸せな私だ

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