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短歌

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2022年2月の記事一覧

口ずさむ

一度しか鳴ることのない音楽を一度だけの私達が聴いた。

正しさなんて知らないからそよ風みたいになんにも言えない帰り。

とうめいなストローをとおっていった 好きって遠目には透き通ってた。

ぼくの目がぼくの世界を変えていく 目に映らない目が此処にいる。

言葉にしてもいい事を知るたびに世界の解像度が上がってった。

かつて歩いていたひとりの居ることが分かる涙に滲んだ光。

数や字や音や形や動きやら

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宝石のように眠たい

眠たくて曖昧になるその日々に黒子のように星が散らばる。

電気信号が信仰した天使 電信柱たちに遺伝子。

根も葉もない花を咲かせて尾鰭付き一人歩きするみんなの肴。

言葉に制圧されている風景を解放するような言葉があった。

想像で造花が増加する現象 幻像のなか減少していく。

この間耳にしたその日に聞いた問い口にして閃いた人。

百億の記憶の遠く、その奥に送り物だけ置いておいとく。

人よりも泥濘

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