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『7つの習慣』を読んで―3

○「自覚があれば、人は自分の経験だけでなく他者の経験からも学ぶことができる。そして、習慣を身につけるのも、絶ち切るのも、自覚という能力のなせるわざなのである」

「自覚」を辞書で引くと「自分の置かれている位置・状態、また、自分の価値、能力などを、はっきり知ること」と書いてある。
「自分の置かれている位置・状態」を知るには、まわりの景色、状況を知る必要がある。それを知らなければ自分の立ち位置がわからない。
また、まわりの風景の中にいる自分を見つけるには、自分を客観視しなければならない。著書の中に「自覚は、自分自身を客観的に見つめる能力だ」という文章もある。
そう考えると、世の中には政治家やいわゆる知識人と呼ばれる人たちを含めて、「自覚」している人のほうが希少だろう。

最近の私は、自分を客観的に見ようと努力しているが、これがなかなか難しい。

○「刺激と反応の間には選択の自由がある」

刺激に対する反応は人によって違う。同じ言葉を言われても、激しく怒る人もいれば、ただ聞き流せる人もいる。その違いは遺伝的要素もあれば、経験やどのような社会環境で育ったかによって生まれる。刺激と反応の間にはブラックボックスがあり、そこを通過するときに刺激に対する反応が生まれる。ブラックボックスの中身は本人もわからない無意識の世界だから、「選択の自由」というのはあまりないようにも思える。
そこで一番重要なのが「自覚」(自己の客観視)である。まわりの環境に合わせた反応をしてしまうと、人間は感情的になる。自分の感情をコントロールする力が「自覚力」なのだろう。

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