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第4話 コーヒーにミルクとさとうをいれたもの

ぼくとおもいでどろぼう

第4話 コーヒーにミルクとさとうをいれたもの


ぼくはひとりで旅にでた たったひとりで旅にでた
ワクワクしちゃう大冒険っ
とにかく、ぼくはつきすすむ 前へ、前へとつきすすむ

ぼくは電車にのる バスにのる 車にのる
たったひとりで旅にでたんだ
なんでもひとりでできちゃうぞ

知らないひととも話せちゃうし、
へんなものだって、こわくない!

ちょっとつかれたら、アメをなめれば良いのさ
ポケットにたくさんはいっている、、、

あれ?

ポケットのアメが少ない気がする
ぼくはこんなに食べたっけ?

まあ、いいか!

ぼくはひとりで旅にでた たったひとりで旅にでた
ワクワクしちゃう大冒険っ
とにかく、ぼくはつきすすむ 前へ、前へとつきすすむ

ぼくはカフェとやらに来てみた!
来たことないはずなのに、どこか「なつかしい」と言いたくなるカフェだ

旅をしていると、知らない言葉がたくさんで
だいたい、なにを言っているかは、わからない

だから、ぼくのこたえは、だいたい

Yes!

「はい」とか「うん」と同じ意味なんだよ

今日は、茶色い飲みものがでてきた
なんだこれ

においは、、、なつかしいにおい
昔にかいだことあるようなにおいだ、、、

味は、、、

にがーい!!! うええええ!!

ぼくは、お店のひとに
ミルクとさとうをたのんだ

もちろん言葉はわからないから、
がんばって、こうやって、こうして、んにゅって
がんばって伝えた

コーヒーにミルクとさとうをまぜてみたら
おいしくなった

なんで、ぼくは、ミルクとさとうでコーヒーが
おいしくなることを知っていたんだろう?

まあ、いっか!


しばらくして、
となりの知らないおばあさんが声をかけてきた

「おとうとさんはどうしたんだい?」

、、、、、

、、、、、

、、、、、

おとうと?

ぼくにおとうとはいないよ

そう言うと、おばあさんはふしぎそうに、
頭をななめにした

ぼくはコーヒーにミルクとさとうをいれたものを飲む

ふぅ〜〜って大きな息をつく

「このおばあさんのことは覚えているかい?」
と、じぶんのことを指さしながら、
おばあさんがぼくに聞いてきた

ぼくは首をよこにふる

知らないものは知らないし、知らないひとは知らないひと
へんなひとだ

ぼくはいそいで
コーヒーにミルクとさとうをいれたものを飲みほして、
カフェのそとに出た

さあ、旅のつづきだ!

ぼくは前へ進んだ


ぼくはひとりで旅にでた たったひとりで旅にでた
ワクワクしちゃう大冒険っ
とにかく、ぼくはつきすすむ 前へ、前へとつきすすむ


ぼくはそうやってうたうんだ
うたっていないと止まってしまいそうな気がして

ぼくはスキップした
ぼくは、とびはねて、走って、うたう

つかれたら、アメをなめてげんき100ばい!

ぼくは旅をしているんだ
ずーっとひとりで旅をしているんだ
止められないぞ 止められないぞ
とにかくぼくはつきすすむ、前へ前へとつきすすむ

ずーっとすすんでいると
またカフェがあった


ぼくは頭をななめにした
だって、どこかで見たことある気がしちゃって
そんななつかしさを感じるカフェなんだ

なに言ってんだろうね、ぼく
つかれて、へんになっちゃったのかなぁ

ぼくはお店にはいると、Yes!と言う

ちゃいろい、コーヒーを飲む
もちろん、ミルクとさとうはいれる

だって、コーヒーって、にがいんだもん

飲み終わると、へんなおばあさんに声をかけられたが
ぼくはむしして旅にでた

だって、へんなこと聞いてくるんだもん

なんて、聞かれたかって?
うーん、えーっとね
まあ、いいじゃないかそんなこと!
旅をしようじゃないか


しばらく歩くと、
そこにはまたあのカフェがあった

あれ???

とうとうぼくはわからない

ぼくはたしかに忘れっぽいけど
このカフェは、さっきコーヒーにミルクとさとうをいれたものを飲んだカフェだ!

どういうことだ??

ぼくはさっきも同じカフェに入ったぞ
ずっと同じことをしている気もしてきた、、、

カフェの前でかんがえていると、
おばあさんがやってきた

見たことのある、おばあさんだ
なつかしさをかんじる、おばあさんだ

そして、おばあさんはぼくに言う

「あんた、おもいでどろぼうに、ぬすまれたんだねぇ」

ぼくには、おばあさんの言うことが
よくわからない



ぼくとおもいでどろぼう
第4話 コーヒーにミルクとさとうをいれたもの


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