もりやま みずき

93年生まれ。石川県在住。書く練習。 好きなもの:睡眠、犬、水色、ミルクティー、文庫本

もりやま みずき

93年生まれ。石川県在住。書く練習。 好きなもの:睡眠、犬、水色、ミルクティー、文庫本

マガジン

最近の記事

なぜ書くのか、という話。

先日、「そもそもなぜ書くのか」ということをあらためて考える機会をもらった。 「書きたい、書けるようになりたい」と思う一方で「なぜか」は深く考えてこなかったわたし。 考えて、思い返して、ようやく形になったのでnoteにも残しておきたいと思う。備忘録として。 スポットライトを当てたい。ひとつめに、知ってほしいことや知ってほしい人に多く出会ってきたからだと思っている。 たとえば、 わたしが仕事で扱う社会課題のひとつひとつ。それに取り組む人。 いわゆる地方と呼ばれる場所だけ

    • 「吾輩は猫である」に萌えている話。

      気が向いて、「吾輩は猫である」を読んでいる。 文豪、夏目漱石の著作の一つということはあまりにも有名で、冒頭の「吾輩は猫である。名前はまだない」という書き出しも同じくあまりにも有名だ。 ただしわたしは周りで読んだことがある人、もしくは読み切った人に出会ったことがない。恐らく理由は、単純に長いからだ。 図書館に並んでいるのを始めてみたとき、たしか上・中・下の3部構成になっているのを見て、手に取るのをためらった。今は青空文庫の電子書籍版で読んでいるが、それでもときどき「あとど

      • 仕事が終わらない話。

        朝、通勤電車に乗っている時から、今日は仕事が山盛りだとわかっていた。 すべてのタスクを片付けて、明日、夢の有休を獲得するためには、鬼のような集中力でバキバキと仕事をこなす必要がある。もはやテキパキとかパキパキレベルではない。バキバキだ。 わかっていたのに、結局仕事が終わらなくて、有休は幻と消えた。そして私は落ち込んでいる。 反省点は沢山ある。やる事はわかっていたのに必要なアイテムについて考えてなくて、準備段階で手こずってしまったこと。こだわらなくて良いところで凝り性が出

        • 特別でありたいという願いの話。

          I did everything right. I wanted it more than anyone. And I thought if I wanted it enough, I could show everybody That Mike Wazowski is something special. And I’m just not. 僕は全部ちゃんとやったんだ。誰よりも強く望んだ。強く望め(一生懸命頑張れ)ばみんなに、マイク・ワゾウスキは特別なんだって証明できると

        なぜ書くのか、という話。

        マガジン

        • note更新のヒント
          2本

        記事

          自粛が与えてくれたものの話。

          緊急事態宣言が解除されて少し経ち、「外出自粛」という言葉もなんとなく懐かしい響きに感じるようになった。(適応が早すぎるだろうか?) 自粛期間、仕事はリモートワークがメインになったし、ゆっくりカフェに行くこともできなくなったし、新婚旅行も計画できないまま。noteにも日常の変化を綴り、しんどさを吐き出させてもらってきた。 でもあらためて振り返ってみるとこの「自粛」もしくは「おうち時間」が与えてくれたものも確かにあった気がするのだ。ずっと、コロナをプラスに受け止めるエネルギー

          自粛が与えてくれたものの話。

          「価値観の違い」が、いっしょにいる理由になるかもと思った話。

          わたしと、わたしの夫は性格も考え方も似ていない。 夫は超が付くほどのポジティブ人間だ。考えるよりもまずやってみるタイプ。あまり落ち込んだりしないし、落ち込んだとしても1日あれば次の日にはパキッと立ち直り、しかもなぜかより元気になっていたりする。 わたしはネガティブな方ではないけれど、感情の処理には時間がかかると自負しているし、決断のときはいろんな選択肢を並べて考えたい。 付き合っているときも、結婚を考えたときも、この性格の違いを気にしなかったといえば嘘になる。だってよく

          「価値観の違い」が、いっしょにいる理由になるかもと思った話。

          書くことと生きることの話。

          100日チャレンジの予定だったのに15日で更新が止まってしまっていた。 何があったわけではなくて、ただ前にこの記事で書いた不安要素の結果がそれぞれ出た。 結論から言えば、全部がネガティブな方向に振れた。 挙式は延期することになり、仕事の契約は切れた。GW明けには緊急事態宣言が延長された。 「気にしないで」と言ってくれる友人に連絡をし、仕事の引き継ぎもゆるゆると開始し、夫と会うタイミングを再調整し、それらの結果や意味を、深く考えないようにしてきた。考えると落ち込んでしま

          書くことと生きることの話。

          Day15.繊細なこどもだったの頃の話。

          小さいときのわたしは、ちょっとしたことで落ち込んだり、ご飯が食べられなくなったり、眠れなくなったりしていた。 例えば、遊びに夢中になっていて花壇にうっかり足を突っ込んだときに花を踏み潰してしまったことに罪悪感に苛まれ、しばらくその花壇のまわりに行けなくなった。 ひな祭りに飾ってもらった雛人形を片付ける時、暗い押し入れに入れられる人形を想像して、布団の中で泣いた。 教室の窓枠に止まっていたてんとう虫をつついたら、てんとう虫が飛び立たずに下に落下していき、殺してしまったのだ

          Day15.繊細なこどもだったの頃の話。

          Day.14 読むこと書くことのバランスの話。

          一般的に、読むことや聴くこと、観ることなど、自分が受け手になる作業や行動はインプットと呼ばれ、反対に、書くこと、描くこと、歌うこと、創ることなど、自分を表現する動きはアウトプットと呼ばれる。 いつかは覚えていないけど、このインプットとアウトプットという表現をはじめて知ったとき、なるほどな、と思ったのを覚えている。自分の中に蓄積されていくからインプット。自分が発信していくからアウトプット。わかりやすくて良い。 ただ、この表現はあくまでたとえなのだ。インとアウトという言葉を使

          Day.14 読むこと書くことのバランスの話。

          Day.13 お仕事メールにも気持ちを込めたい話。

          リモートワークになって3日目。メーリスで共有されていた、職場の先輩が書いたメールがとても素敵だった。 掲載の許可をもらっていないのでここには載せられないけれど、業務上でのお礼を社外の人に伝えるためのメールなのに、桜や、青い空が勝手に脳裏に浮かぶような描写があって、詩的なようでもあり、だけどきちんと「ありがとう」の気持ちが伝わるものだった。 その人は普段は「なんて書いたら良いかわからへん〜〜助けて〜〜」とわたしに言ってくるような先輩で、文章を得意にしているタイプではない。「

          Day.13 お仕事メールにも気持ちを込めたい話。

          Day12. 家事をして整った話。

          この土日は、住んでいる地域に外出自粛要請(自粛要請って言葉を聞くたびにむず痒くなる)が出ていたこともあり、土曜の朝、結婚祝いを最寄り駅まで持ってきてくれた友達に会いに行った以外は、自宅にこもりきりだった。 土曜日に関しては昼過ぎから4時間も昼寝をかましてしまって、特段なにもしないまま、一日が過ぎてしまった。 挽回したいと思った日曜日は、11時に起きた。もう日が昇りきっていて、母が作ってくれたたらこスパゲティとヨーグルトを起き抜けに食べた。呆れられると思うけどわたしは平日で

          Day12. 家事をして整った話。

          Day.11 自分の文章の癖の話。

          この1ヶ月で、職場の人が書く文章を読む機会があった。書籍化される予定のルポ、刊行物の編集後記、メルマガの原稿、など。(たまたま時期が重なっただけで、うちは出版社でも編集社でもなんでもないので素人の文章だ) 読んでいて面白かったのは、ふとした拍子に書き手の顔が浮かんでくること。そしてそれはその文章の中の単語、語尾、接続詞、構成など、さりげない部分がキーになっている。 その人が意識したわけではなく、これまでの書き方やよく読むものに左右されているのだと思うと、その人の文章の「癖

          Day.11 自分の文章の癖の話。

          Day.10 ”鈍感”を試してみた話。

          マインドフルネスや感情ラベリング、というほど大したものではないけど、少し前から自分の中にある感情を丁寧に扱うことを心がけてきた。 今、むっとしたのは何故なのか。この作業に気持が乗らないのは何故なのか。何に気分が沈んでいるのか。 流してしまいそうになる感情に名前を与えることで、少し気持ちが楽になるし、消化できることで前にすすめる。そんな風に思っていた。 自分に鈍感になってみたここまで過去形で書いてきているのは、今週はそれを辞めたから。逆に、自分の気持ちに気付かないふりをし

          Day.10 ”鈍感”を試してみた話。

          Day9.BUMP OF CHICKENを聴く話。

          自分の奥底にある感情や望みを、引き出して、リリースしてくれる。言葉にするのも憚れるほど小さい(と思っていた)自分の本当の気持ちに気付かせてくれる。 私にとって BUMP OF CHICKENの曲はそんな存在。 ファンと名乗るにはおこがましい。大学時代の友人に薦められるままに聴き始めて、ライブに一度参戦したくらい。継続して新曲を追ってるわけでもない。 ただ、時々無性に聴きたくなる。決まって何かしんどいことが続いている時。 歌詞の中に自分を見つけるBUMPの歌詞で描か

          Day9.BUMP OF CHICKENを聴く話。

          Day8.よく見る夢の話。

          たとえば、微妙な別れ方をしてしまった友人が出てきて、直接、または間接的に、私のことを許していると言ったり、私に感謝していると言ったりしてくれる、夢。 たとえば、彼が出てきて、何故か離れ離れで彼は危機に瀕していて、私は彼を必死に探しながら無事を祈っている、夢。 私はよく夢を見る。健康上良いのか悪いのか、眠りが浅いのか深いのか、いまいちよくわかってない。だけどそのよく見る夢の中でも、繰り返されるのは先のふたつの夢で、目覚めた時に深いため息がでるのもそのふたつだ。 多分前者は

          Day8.よく見る夢の話。

          Day6. 読書を推す、格好いい大人の話。

          「それでも、いつもどおり、子どもたちと本をつないでください」 来月23日からはじまる「こどもの読書週間」に先駆けて、主催である読書推進運動協議会が公開した文章が、なんだかとても良かった。 今の社会的情勢に際して、止む無く休館せざるを得ない全国の図書館や、休校が続く教育機関。子どもだけではなく、いろいろな大人の立場を慮った上で、「それでも、」と、冒頭の言葉にもどる。 その姿勢からは「読書が子どもたちに与え得る力を信じている」というポリシー、そして「今できることを諦めずにや

          Day6. 読書を推す、格好いい大人の話。