カラフルな鉢植えが彩る白壁に挟まれた石畳の坂を登りながら、吸い込まれそうな青空を見あげた。登り終えると、中央に小さな噴水のある円形広場に出る。すると「遅刻だぞ」とボスが怒鳴った。俺は頭と尻尾を下げて反省を示す。親分が咳払いをして言った「今日の議題は、旧市街にある魚屋の財政事情だ」

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