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#エッセイ

渇き「永遠に手に入れられない安心感を求めて」

わたしたちはいつも何か大切なものを忘れてしまっているそんな感覚を自身の中に抱えている。 それが何かはわからない。 でも、その埋められない何かを私たちは必死で探し求めている。 心の欠けてしまったその部分に何かを入れて私たちはその自分の心に安心を得ようとする。 毎日、自分の両肩を抱え込み、そして私たちは常に何かにおびえ震えている。 だから、そのよくわからないものを振り払うように私たちは必死で何かにすがりつく。 何度も何度もすがりつく。 でも、一旦何かにすがりついて安

相手の心が歪んでいれば、どれだけ親身になって話したって無駄。まずは心の歪みを当人が自覚しない限り・・・。

何を言っても、皆、自分に都合よく全てを解釈するんだったら、他人が、何かをいう意味なんてもしかしたらないのかも知れない。 人間ってのは、誰しも、考え方や物事の捉え方に何らかの偏りがある。その偏りがある人に、何かを話した所で、その人はその偏った価値観で、こちらの言う事を捕らえる訳だから、こっちが思っている事がまっすぐには伝わっていかない。 そうなると、何をいった所で何の意味もないんじゃないか?と思えてくる。 人間ってのは、結局自分に都合のいい事しか耳に入ってこない生き物。も

あれもこれも全てを完璧にこなす事でしか愛されない私、関心を持たれない私。

こうしなきゃ、ああしなきゃというものを全部手放したら、私たちはどれだけ楽になるんだろうか? 毎日、毎日こうしなきゃ、ああしなきゃって事で頭が一杯で、時間があっという間に過ぎていく。夜になって、あれも出来たし、もっと、時間を詰めればこれも出来たと強い罪悪感を抱いてへこんでしまう。 私の人生とはいつもこんな感じ。 毎日、毎日頭の中はしなければいけない事で溢れかえっている。でも、その全てを一日の内に消化できるわけではない。だから、やらなくてはいけないと思っている事は自分の中で

自分の感情に寄り添い、理解する勇気を

何故、考えない?何故、考えようとしない?考えるという事を放棄するから、私たちは感情の奴隷になる。 自分の主導権を感情に握らせてはいけない。今こそ、しっかりと自分の考える力を持たないといけない。 感情のままに、振舞ってはいけない。感情に自分が飲まれてはいけない。 思考する事をあきらめてはいけないし、捨ててもいけない。 常に、自分について考え続けよう。子供に怒りをぶつけてしまった時、自分の大切なパートナーや、家族に心無い言葉を言ってしまった時、そう言った時は、何故、自分が

自分を守るために自分にかけた魔法の話

よくよく考えてみると、いかに自分がこの現実を自分に都合よく書き変えてしまっているかに気付く。 これまで自分に起こったこと、それを時系列的に正確におっていけば、そこに在った事実と今自分が事実としているものが全く違うという事に気づかされる。 私たちは、これまでに自分に起こった不都合な事、それを自分の中で上手く書き変えるシステムみたいなものを自分の頭の中に持っているのかもしれない。 物事をそのままに、ありのままにみるということ。それは大変な事で、実際にそのこれまでの自分に起こ

誰かに負い目を感じていない?

誰かに対して何か負い目(罪悪感)を感じていると、わりと簡単にその誰かの思うように動いてしまう自分がいる。 心の中に、その人に対して悪いことしてるなーって思いが少しでもあると、人間って不思議なもので気づいたら、その人の言いなりになって動いてしまっていたりする。 この人のために何かしてあげよう!とそう思ってした後に、自分が自分の中にある罪悪感によって無意識的に自分の行動が誘発されていたことに気づく。そして、その相手の思うがままに自分が上手くコントロールされていた事に気づく。

無気力の正体

ねえ見て!!という自分に何の反応も示してくれない親。 ねえ聞いて!!という自分に何も耳を傾けてくれない親。 そんな親の元にずっとあると、だんだんと生きているという事がしんどくなっていく。ここに自分は在るけれど、その自分が誰にも認識されない。 これ程に苦しい事はない。ねえ見て!といったときに自分に関心を以って見てくれなければ、子供は当然親に対して、この人は自分に何の興味もないんだ!とそう思う。 ねえ聞いて!といったときに、その話をじっくりと聞いてくれなければやはり、子供

親という安全基地

子供を観察しているととても面白い事がわかる。 子供がまず一番最初に親に対して求める事は、自分という存在を見てもらう事。毎日忙しい親に向かって、子供はこういう。 ねえ、見て!!自分がした事をとにかく見て欲しいのだ。 子供は何があっても自分を一番に見て欲しいし、親の関心を一番に引きたい。自分の親を誰にも渡したくない。 子供はすごくストレート。ねえ、見て!!私を、僕を見て!とそうせがむ。 親が何か他の事をしていようものなら、子供は、全力で親の関心を自分に向けようと色々な事