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日々ふらふらな状態で仕事をしていた私が、人生を楽しむための作戦を立てて、教員から民間企業に転職した話

教員をやめようか、転職しようか、と悩んでいる方へ。
教員しかしてこなかった人間が民間企業に転職した話です。


教員生活スタート

大学生の頃、私の将来の夢は「あったかい家庭を築く」でした。クレヨンしんちゃんの野原一家が理想でした(みさえをめざしていたわけではありませんが笑)。結婚・出産をしても働き続けたい、男女平等がいい、家庭をもって転勤があったら大変そう、という理由から地方公務員になろう、市役所で働くより学校の先生のほうが楽しそう、という理由で、学校の先生になることにし、大学卒業後、公立高校の教諭として働き始めました。

1年目から、「思っていた仕事と全然違う」「性にあっていないのではないか」と感じていましたが、とりあえず4年続けてみようとがむしゃらに働いていました。仕事はなかなか忙しく、時間外労働ばかりで体力が削られ、睡眠時間も削られ、精神力も削られ、プライベートも削られ、日々ふらふらの状態で仕事をしていました。


転職する勇気出ず

教員生活も4年が過ぎ、完全に燃え尽き症候群になってしまった私は、仕事に対するモチベーションが保てない状態になっていました。生きてくために仕事をしているはずなのに、自分の命を削っていっている感覚。仕事を楽しいと思えていない感覚、ここ数年、自分が成長していないという感覚。このままあと40年もこの仕事を続けていくのは無理だと思い、転職を考え始めました。

転職サイトに登録してみたり、転職フェアに足を運んでみたり、動き出したはいいものの、民間企業への就職活動をしたことがなかった私は、「業界」「職種」というものがなにかわからないというところからのスタートで、自分がどんな仕事をしたいのか、どんな仕事にむいているのかもわからず、右往左往している状態でした。転職エージェントに登録して話をしてみても、自分が仕事になにを求めているかもわからず、希望を伝えることもできません。転職フェアのキャリアカウンセラーコーナーで話をしてみると、今の仕事を辞めるのはもったいない、ここにきている求人で今の仕事よりいいものはない、給料は絶対に下がる、と言われました。

まわりの人に転職を考えているという話をしても、公務員は安定している、せっかく教員採用試験に受かったのだからもったいない、採用試験に受かって今まで仕事を続けてこれているということは今の仕事にむいているということだ、民間は厳しい・公務員はぬるいのだから、民間ではやっていけないだろう、隣の芝生は青く見える、教員は潰しがきかない、などと言われ、転職への勇気が出なくなりました。

このころ、私は1校しか経験していなかったので、異動したらこの仕事を続けたいと感じるかもしれないと思い、異動してから改めて転職するか考えることにしました。


休みって素晴らしい

数年後異動になり、別の高校で働き始めました。1校目と違うところがたくさんあり、なにより土日が休みになったことで、私は毎日が楽しくなりました。仕事はあいかわらず性に合わないと感じながらでしたが、5日働けば2日も休める、休日に好きなことができるというのが楽しすぎて、最初の1年は転職のことを意識せず過ごしていました。1校目でたまっていた疲れのようなものがだんだん回復していくのを感じられ、体も心も元気になっていきました。

この時期のおかげでいろいろなことに気づいていきました。睡眠がとても大事。睡眠不足だと仕事の効率が下がる・頭が回らない、頭を使う仕事は午前中のほうがはかどる、土日が休みだと心も体もリセットされる、自分は新しいことをやってみるのが好き、など。新しいことをやってみることが好きというのには正直驚きました。社会人になってからは仕事においてもなににおいても、新しいことをすると疲れるししんどいからと避けることが多かったからです。睡眠不足、疲れは性格まで変えてしまっていたんだと気づきました。


転職決意

土日に遊びほうけていた日々もコロナによって終わりをむかえました。外へ出るのを自粛する日々。自然と自分と向き合う時間が増え、再び転職について考え始めました。今の仕事は楽しいと思えていない、成長しにくい環境、頑張っても給料は変わらない・成果が目に見えないなかでモチベーションを保つのが難しい、コロナ禍での対応にも疑問を感じる、今は時間外労働が少なく土日も休めているが、また異動になるとそうはいかないだろう。時間外労働をしながら、土日出勤をしながら「あったかい家庭を築く」のは難しいだろう。そもそも私は今でも「あったかい家庭を築く」のが夢なのか?と考えはじめ、中学生の頃の「楽しく仕事をする」という夢を思い出しました。こっちのほうが上位の夢だ、楽しいと思える仕事を探そう。今の仕事のいいところって安定、給料がわりといい、やりがいはある、高額のローンが組める、ぐらいしかないじゃないか。安定を求めて楽しくない人生を送るのは嫌だ、転職しよう、転職して全く違う仕事をするなら少しでも若くないと、と思い転職を決意したのが29歳の終わりでした。

転職を反対する人も多かったですが(職場の仲間が引き留めてくれたのはちょっと嬉しかったです)、このまま今の仕事しか知らず、あと35年も働き続けるのは絶対嫌だ、外の世界を知って、やっぱり教員として働きたいと思ったら教員に戻ろう、そのときはこのまま教員を続けたときとは違う気持ちで働ける、と思うと決意が固まりました。仕事の性質上、年度の途中で退職はしにくいと感じ、次の年度末に退職と決め、動きだしました。


たまたま見つけた「POSIWILL CAREER」

数年前にやりたい仕事を考えたとき、なにもわからず前に進めなかったので、まず自己理解、転職についての本をたくさん読みました。なんとなく理解が深まってきたころ、たまたま「POSIWILL CAREER」を見つけました。自分がどんな仕事がしたいのか、どんな仕事がむいているのか知りたい、しっかり自分のキャリアを考えたい、転職の相談相手がほしいと思い、即無料カウンセリングに申し込み、カウンセリングを受け、即トレーニングに申し込みました。


トレーニング

トレーニングの前半は、自分を深く知り、人生を楽しむための作戦を立てる時間でした。というのも、私の人生目標が、人生を楽しむだからです。トレーナーさんと話していると、自分の中でぼやっとしていたことを、より具体的に言語化していけました。たとえば、私にとっての楽しいというのはどのような状態なのか、というのを言語化したり、今の仕事が性に合わないというのは具体的にどういうことなのかを考えたりしました。トレーナーさんの言葉で一番印象に残っているのは、「人の個性を大事にしているから、『生徒を怒る、学校に来いと言う』というような生徒全員を統一させることをやりたくないと感じるんじゃないか」です。自分の大事にしていることと嫌だと思っていたことがつながった瞬間でした。キャリアについてだけではなく、人生について考えたので、仕事は人生のなかの一部で、どういう人生にしたいからどういう仕事を選ぶのか、という視点で考えていけました。大学生の頃の夢とつながってくるのですが、婚活をするかどうか、婚活の軸まで決めることができて、すっきりしました笑。

トレーニング後半は、転職活動をサポートしていただきました。 転職活動の進め方・始めるタイミングを教えてもらったり、転職サイト・口コミサイトを教えてもらったり、業界、職種について教えてもらったり、志望動機を一緒に考えてもらったり、エントリーをするタイミングを教えてもらったり、、、とにかくわからないことだらけだったのですが、どんなことでも質問しやすく、的確な答えをいただけました。オーダーメイトでサポートしていただき、無事働きたいと思う会社に内定をもらうことができました。


転職活動の感触

参考までに書いておくと、エントリー約100社(転職サイト、転職エージェント両方)→書類が通り面接約25社→内定約9社(うち行きたいと思ったのが2社)です。エントリーし始めて入社する会社を決めるまで1か月半ほどかかりました。仕事をしながらの転職活動だったのですが、仕事量が少ない時期が狙えたのと、職場の人にも退職する旨を伝えていたので応援してもらえ、なんとか仕事と両立できました。Web面接も多かったので、仕事をはやく切り上げられる日に3社面接をいれるというのもできて、ラッキーでした。

面接の感触ですが、教員しか経験のない私に対する反応は会社によってまちまちでした。同じ職種を受けても、「教員しかしたことないなら厳しいだろう、できると説得できないでしょ?」と言われることもあれば、「教員をやっていたならこれもできるしあれもできるだろうから一緒に働きたい!」と言ってもらえることもありました。たくさん面接を受けるのはかなり疲れましたが、いろいろな会社があることを知れたり、いろいろな面接官と話していろいろな反応をもらったり、業界のことを知れたり、思っていたよりだいぶ楽しかったです。

私はたまたま仕事をしながら転職活動ができたのですが、難しい人も多いと思います。転職先が決まってから退職と伝えたいという人も多いと思いますが、年度の途中で退職しにくい仕事ですよね。まだ転職先が全く決まっていないのに管理職に年度末で退職すると伝えたときが、一番勇気を出した瞬間でした。退職して無職の期間ができてしまっても転職活動に集中できるし、それはそれでありだなあと。


さいごに

みなさんのまわりには、教員から民間企業に転職するという人はあまりいないかもしれません。転職について調べても、教員から民間へについての情報は少なかったです。情報があまりない、まわりの人には転職を止められる、という環境の中で転職に踏み切るのはかなり勇気のいることだと思います。そんな中で、「POSIWILL CAREER」は強い味方になってくれます。自分の考え、人生の軸が明確になります。転職しようか悩んでいる教員の方々にとって、このnoteが少しでも参考になれば嬉しいです。

「学校は動物園で民間は野生の世界だ。動物園で生きていた動物は野生の世界では生きていけない。でも、外の世界でオアシスを見つけられるかもしれない。」と言われたことがあります。これを書いている時点では、まだ転職先で働きだしていないので、教員しかやってこなかった人間が民間で働けるのか?と疑問を持つ方もいらっしゃると思います。正直、私にもわかりません笑。でも、この転職活動、POSIWILL CAREERのトレーニングは、私の人生にとって間違いなくプラスになっていると感じます。民間で使い物にならなかったらならなかったで、それも経験になるし(今はバリバリ働ける気満々ですが笑)。この転職活動で、いろいろな人と話し、いろいろなことを知り、楽しめたのはPOSIWILL CAREERのおかげだと思います。私の人生がこれからどうなっていくのか、楽しみで仕方がありません。


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