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キャリア的視点219 -学校の制服の変化:ジェンダーレスの話-


毎日ブログ 219日目(2020/10/4)

Ladies and Gentlemen.

性的マイノリティの方々に配慮して、日本航空ではアナウンスを変更するという話です。
『Ladies and Gentlemen』と一言をなくすそうです。

地方自治体の施策でも様々なものが増えてきました。
兵庫県姫路市の立山陽中学校や、福岡県福岡市のほとんどの中学校で採用される新制服があると言います。LGBTなど性的少数者への配慮や機能性向上を目的として【男女ともブレザーとスラックス】という。選択式でスカートやキュロット(姫路市)の選択も可能らしいのです。

いよいよ時代が変わってきました。東京都渋谷区で同性婚の婚姻届の受理が行われるようになって早くも数年が経ちました。地方各地でも今回のようなジェンダー問題にしっかりと目を向けた自治体が出てきているのは喜ばしい時代の変化です。

自治体全体として性自認のマイノリティ(社会的少数派)にしっかりと向き合っている訳です。先進的な行動は常に批判の風にさらされる事も多いのですが、胸を張って施作を実行しているのです。
これは時代の変化として考えた時には前進と言えるのではないでしょうか。


中途半端

ただ私が読んだ記事(先の二つのリンク)だと、姫路市も福岡市もいずれも中学校の制服の話です。高等学校はどうなんでしょうか?
「中学生の時には制服が選べたのに高校では選べない」
となると少し中途半端な印象を感じます。

また、スカート(とキュロット)は女子向けの選択となっていました。『身体は男の子として、心が女の子である』子の場合はスラックスしか選択肢がないのは、これも中途半端な印象を受けたのですが…

ただただ記事が全てを書いていないだけの可能性が高いと思っています。残念ながら私も姫路市・福岡市に取材をしてきた訳ではありませんので、断定はできません(中途半端で申し訳ありません^^;)ので、ぜひそうであって欲しいです。


道は遠いのですが、一歩ずつ

性自認と言うのは自分ではどうしようもないのに、外観と内面のギャップを埋めることのできない『もどかしさ』に苦しんでいると聞きます。
制服の問題、更衣室の問題、トイレの問題、性教育の問題… 様々な問題がその周りにはあります。
が、それはこれまでの常識との差異を埋める為の課題でもあるのです。ひとつひとつ丁寧に少数派意見を拾い検証して、社会全体で解決していきましょう(^^)

例えばトイレの問題などは、経済産業省の職員(身体は男性・心は女性、2010年以降は外見も女性)が女性トイレの使用制限を受けた事を違法とした判例(2019年12月)もあります。

海外では、男子用、女子用の他にマイノリティ用のトイレが設置されているところも増えている様です。日本では多目的トイレがそれに相当していますが…^^;
また下の画像は、誰でも使える「ジェンダーニュートラルトイレ」のマークです。モリモリで判り易いですね^^;

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変化は常にフロンティア

現在の世界は「ダイバーシティ(多様性)」を広く捉えています。性の多様性もそのひとつです。
その中の「マイノリティ(社会的少数派)」も大切な社会の一員として施作を実行できるというのは、変化に柔軟に対応できる事だと思います。

ジェンダーマイノリティに関することに限らず、多くの事は行政や地方自治体の発信で社会は変わっていく機会が多いのは事実です。
働き方改革などは内閣政府主導で行われた施作として有名ですね。

しかし我々の草の根的な活動が、行政や地方自治体を動かす「きっかけ」や「力」になり得るのも事実です。それだけのパワーを秘めている事を自覚しても良いのだと思います。

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手前味噌ですが、キャリアコンサルタントも「職業能力開発促進法」の改定によって国家資格となりました。国家資格となる以前から『キャリコン10万人計画』に沿って民間資格からの変更です。
資格は国家資格になったとしても、まだまだ普及は足りず、認知度は低いままです。広報が広く一般向けに行われていないのですから当然です。
だからこそここはキャリアコンサルタントが横のつながりを駆使して、草の根活動で地道に認知を広めていく必要があると思っています。

少なくとも起きた変化をゼロに戻す事のないように、絶えず開拓し続けていく事こそが草の根活動であり、マイノリティを社会常識に押し上げる地道ですが確実な方法なのだと思います。


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