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あなたはいくつ答えられますか?「母の日テスト」西武そごう【PR研究所018】
ハロウィンやイースターなど、多くのイベントが増えている昨今ですが、反して「母の日」市場は2018年まで年々減少してしまっていました。
そこで西武・そごうは、2018年、母の日を盛り上げるために、全国一斉「母の日テスト」を開催。「母が最近1番嬉しかったこと」「母が幼いころの夢」など、母に関する100の質問からテストをつくりました。
キャンペーン動画では、東大生38名が「母の日テスト」にチャレンジしました。すると、テストの正答率は約3割となってしまいました。
テストの答え合わせは自分でしましょう、と言われ、生徒は自分の母に電話をかけます。母の今まで知らなかったことを知ったり、母から自分がどう思われているかなどを話したり、会話に笑みが溢れます。
母の日にお母さんのことをもっと知ってもらうきっかけづくりを、西武そごうは行ったのでした。
動画は公開1週間で35万再生と、書籍化まですることになりました。また、2019年も実施するなど、母の日の新定番としてシリーズ化されそうです。
2018年の母の日テストを解いてみたい方は下のpdfからどうぞ。僕自身も年末年始、母とちゃんと会話したいなあと思うきっかけになりました。
PRの事例として特に注目すべきは2点あります。
1点目は、テストの問題に回答する、というだれもが取り組みやすいキャンペーンだったことです。実際のプロモーション動画では東大生がテストを受けていますが、テストの問題をダウンロードすればだれもが取り組むことができます。その分キャンペーンの広まり方にもいい影響(書籍にもなっちゃうし!)を与えています。
2点目は、母の日の市場規模が下がっているというファクトを背景に、いま一度、母の日について考えようという的確なタイミングと文脈で行ったことです。PRは、社会の文脈をよんでコンテンツをつくっていくという特徴があります。「母の日テスト」はその点社会の文脈をうまく捉えたのではないでしょうか。
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