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いつぶりかの映画館

映画館で映画を観たのはいつぶりだろう?

少なくとも1年は観ていない。いや、昨年も1度も映画館には行っていないからそれ以上だ。
昨年は軒並み映画が公開延期となった、というのも理由ではあるが、やはり密閉空間の中で長時間空間を共有するというのが気になって、映画館に行くことを遠ざけていたのだ。

公開延期にならなければ映画館で観たかった映画は「ムーラン」だった。
ディズニー映画の中でも特に好きな映画の一つ。
実写化ブーム(?)の流れの中で、ついにムーランも実写化するとあり、とてもとても楽しみにしていた。
元々の公開予定が昨年の4月だったのだが、世界的な危機的状況に延期…延期…延期地獄となり、やっと観れるようになったのが映画館ではなく「配信」だった。

それからは特に映画館に行ってまで観たいと惹かれるものがなかったのだが、久しぶりに心がうごいた「83歳のやさしいスパイ」という映画を、今日、ついに観てきた。

「7月9日より全国順次公開」ということで、公開を心待ちにしていた。

私の住んでいる地域では、イオンシネマのような大きな映画館ではなく、どちらかというとマイナーな映画を公開するような小さな映画館での公開になるため、公開時期がなかなかに遅かったのだ。

久しぶりにチケットを買って、上映までの待ち時間はこれから公開予定の映画のポスターを眺めたりして時間をつぶす。
なんだかこういう感情になるのが最近のデジャブなのだが、忘れかけていたワクワクを思い出してうれしくもあり少し切なくもなった。

さて、「83歳のやさしいスパイ」を観ての感想は、あまり詳しく話すとネタバレになってしまうので、まずは公式HPの作品紹介を引用することにする。

83歳の”やさしすぎる”スパイが世界中を魅了した!
映画館を出た後、親や祖父母に連絡したいと思ってもらいたい。そんな映画です。—―—マイテ・アルベルディ監督
『007』、『ミッション:インポッシブル』、『キングスマン』…。映画の歴史でスパイを題材にした名作は数あれど、それらとはまったく違う、アクションとは無縁の、世界でいちばん“やさしい”スパイ映画が誕生した。本作で驚くべき活躍を見せる主人公は、83歳のごく普通の男性セルヒオ。とある老人ホームの入居者が虐待されているのではないかという疑惑があり、そのターゲットの様子を密かに克明に報告する、というのが彼に与えられたミッションだ。携帯電話の扱いひとつ不慣れなセルヒオが、眼鏡型の隠しカメラを駆使し、暗号を使って老人ホームでの潜入捜査を繰り広げる様子に観客はハラハラしっぱなし。妻を亡くした悲しみの中にある彼は、傷ついている人を放っておけない心優しい性格で、調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となってしまう…。セルヒオは無事にミッションをやり遂げることが出来るのか!? そして彼が導き出したある真実とは?

まさに、「映画館を出た後、親や祖父母に連絡したい」と思った映画だった(実際、連絡はしていないのだけど…)。
これからの家族との関り方など、大切なことに気づかされた。
スパイ映画といっても83歳の紳士的で心優しいおじいちゃんがスパイのお話。
スパイの仕事に張り切る姿にくすっと笑えて、だけどスパイを続ける中で見えてきた彼の真実の言葉はとても心に響いた。

やはり映画は良いなあ。
もともと映画が好きでよく観るほうだったのだが、最近は本当に観る機会が減ってしまっていた。
今は、今日観た映画以外にも観たい映画がある。
また少しずつ、前みたいに映画を楽しむのも良いなあと思っている。

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