誰為人生(誰が為の人生…!?)
今回の#日刊かきあつめのテーマは#新年の目標を四文字熟語です。
毎週末弟からラインで写真が送られてくる。それは粉雪の舞う氷点下でも、溶けそうな炎天下でも元気いっぱいの子供たちと映った家族写真である。
子供たちは満面の笑みではしゃいでいたり仏頂面だったり大泣きしていたりその時々で色々な表情で写っている。しかしどれも家族の絆を感じさせる温かな写真である。
これが生き方の正解よね。
学生時代に恋愛して就職して結婚して子供を作り家族で生きていく。
独り身は何かと削られる。
医師や弁護士などわかりやすく社会的地位のある職業についているならまだしも、薄給OLとなれば周りもいらん心配をしてくる。なんなら弟なぞは姉の孤独を不憫に思っている様子。
大切な家族や友人はわたしの幸せ=結婚だと信じて、それを願ってやまないのだ。もちろん私もそれに応えたい。
自分でも
「なんでみんなができることができないんだろう」
「なんとも祝われることが少ない我が人生である。最近は『あけましておめでとう』くらいしか言われてないわ(それ挨拶だ)」
落ち込もうと思えばいくらでも落ち込める。
しかし実のところはどうなんだ。
さっき自分の為だけに焼いたプチトマトとブルーチーズの全粒粉マフィンを頬張りながら弟家族の写真を見返す。彼らは彼らで幸せに生きていると思う。だけど正直わたしはこう思っているんだよな。
平日は働いて土日は家族サービス。世の中の父さん母さん、尊いよ。
だって子供たちの遊びに付き合うのなんて超つまんなそうだし公園とか服や靴汚れそうだし今日なんて超寒いし。しんど。
元来おひとりさま主義。若い頃から恋愛のプライオリティが低く人生の中で恋をしていた期間が人より少ない。
(最近知ったのだが恋愛にあまり関心がない人をグレーロマンティックと言うらしい。これは性的マイノリティの一種で、わたしはこれに当てはまるのではないかと思っている。いっつも彼氏がいないことで居心地の悪さを感じてきたが、それもマイノリティならではのものかと納得できる。)
実は話を聞いてくれるお茶飲み友達や体力と金銭感覚の合う旅行仲間がいればそれで幸せなのだ。ただ彼女彼らもパートナーがいるわけでそうなるとたまに孤独を感じてはしまうのだけど。
あ、まだ午前中だけど、ワインを飲んじゃお。
塩気のあるこのマフィンにはオレンジワインがよく合うのだ。わざわざ弟に言わないが、こんな気ままなおひとりさま生活、結構気にいっているのですが。
もうそろそろ誰に褒められなくてもいいんだよなー。2022年は自分軸で生きよう。
誰為人生?我為人生!!なのだから!
文:べみん
編集:真央
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