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40歳おひとりさま、乳母になりたい!?

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。

今回のテーマは「#新年の目標」です

順調にいけば2023年中には双子が生まれているはずなのだ。私にではなく親友に。

長い付き合いの親友、なんなら心友、の出産とあって、中年女子はテンション上がりまくりである。30代はともに婚活戦士として数多の戦をくぐり抜けたものだ。ということは戦友でもあるな…。そんな彼女の結婚のときなんかよりなんだか全然嬉しい。

その友人が結婚相談所で出会った彼と結婚することになったときは、おめでとうの気持ちはもちろんあったものの、正直ぴんとこなかった。何かあった時、(といっても「仕事でむかついてる」とか「恋がうまくいかない」とか「親がうるさい」とかまじでどうでもいいことなのだが)、真っ先に私に相談が来ていた。しかしその役割は今後どっかの会社でSEをやっているらしい、得体の知れないその男に移譲することになりそうだ、と思った。今までのような共依存に近い距離感では旦那様に申し訳ない。私も彼女から自立しなければな、とどちらかというと身の引き締まる思いで彼女の嫁入りを見届けたのだ。

だいたい私には恋愛とか結婚とかいまだによくわからないのだから仕方ない。然るべきパートナーと結ばれることより小さくて可愛らしい赤ちゃんをよしよしする幸せの方が私にとっては余程分かりやすい。

ただ一つ気がかりなのは彼女自身が大して子供を欲しがっていなかったことだ。以前から子供という生き物に対する興味が薄そうだったのに何故辛いであろう不妊治療をするのか、本当に子供が欲しいのか、聞いてみたことがある。

「私は別に。旦那が子供欲しいっていうからあまり何も考えず病院通ってる。」

とのこと。昔から全くお母さんて感じがしない友人。ダーク色のパンツスーツのよく似合うすらっとした細身の体で双子用のベビーカーを押す姿やクールなアーモンドアイで赤子に微笑みかける姿、低めの声であやしたり諭したりする姿など、思い浮かべようと何度も試みているけど、どうもうまく行かない。そんな彼女が子どもを産むなんて!なんて思っていると、やっぱり

「双子なんて全く育てられる気がしない」

と嘆きまくっていた。マタニティブルーというやつだろうか。初めはみんな自信なんてないものかも。妊娠中に少しずつ母親の覚悟や自覚が出てくるのかもしれないね。

母親になったことない私にできることは少ないだろうけど、40歳の新米ママと産まれてくる新しい2つの命の傍らにいてサポートしたいよ、2023年は。

執筆:べみん

編集:真央

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