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日刊 かきあつめ

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駆け出しのライターたちが、(ほぼ)毎日更新していく共同マガジン。 ※最近は「月水金」更新となっております。 今回のテーマは「#終活」です。
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記事一覧

できればうっかり逝きたい

ひとり暮らしのわたしがもし自室で死んだら発見が遅れるだろう。 誰がわたしの遺体を発見するのだろう。 仕事をしていれば何の連絡もなしに姿を見せなくなったわたしを訝しんだ上司が直接訪ねてくるだろうか。 しかしわたしが死んでるとなればインターホンを押しても当然返答がなくすごすごと帰る他ない。 まずは緊急連絡先として提出している先に連絡するかもしれないな。 その時わたしの緊急連絡先は一体誰になっているのだろう。 今は父親の名前を提出してある。 幸にして両親は健在である。40代ともな

30代、デジタル終活を考える。

「やばい不整脈が出たから、すぐ総合病院へ行って」 そう医者に言われたのが昨年の12月末だった。咳が止まらなくて呼吸器内科を受診し、いろいろ受けた検査の中で心電図の結果が悪かったらしい。医者が見せてくれた検査結果には「心房細動」と書かれてあった。 心房細動とは、医者が言うには心臓が痙攣したような不整脈が起きている状態とのことらしい。痙攣した際に心臓の血液がシャッフルされる過程で血栓ができ、それが脳まで飛ぶと脳梗塞を起こす原因となるのだそうだ。「脳梗塞」という言葉を聞いて、血

風呂場で塩をモミ込む

たしか映画『グラン・ブルー』のワンシーンで、男性がシャワーをしながらその足元では、足で器用に皿を洗っていた。 少年時代の僕は「あぁなんとも合理的でいいもんだな」と感心し、その影響からか、僕は結婚してからずっとシャワーは奥さんと一緒だ。 いつも彼女から跳ね返った飛沫(しぶき)でシャンプーをしている。 なので、僕は基本的にしゃがんだ姿であり、彼女のシャンプーが長い時は、ついでにタイルを洗う。 「お湯がもったいないから、一緒に入っているんだよね」と言ったら、「ちがうでしょ」と

お風呂で人生リセット ととのう儀式

普段のお風呂の時間って私は短い。因みに、お風呂時間が短い事を烏の行水と一般的には呼ぶそうだ。 私も一応、朝風呂にこだわったり、週末はバスソルトを浮かべたり‥お風呂でiPadを読んだりしていたもんだが。 こう女性誌によく出ている女子アナやモデルの生活に踊らされているんだろうか?彼女達はむくみをとる為、朝風呂に浸かるとか?前日に結構お酒を飲んでも大丈夫ってこと? しかし、別の意味では、人生迷ったり悩んだりするとき、断然、お風呂がおススメである。 私はちょっと豪勢に、温泉にわ

「リベンジ長風呂」をやめたい

最近、一人で風呂に入る機会が増えたのだが、20分ほどの貴重な自由時間をすこし持て余している。息子が生まれて2年半の間、彼をお風呂に入れるのはもっぱら私の役割だったから、久しぶりの一人風呂でどうしていいかわからないのだ。 ギャンブル漫画の金字塔であるカイジのスピンオフ作品「中間管理録トネガワ」の主人公トネガワは、会長に振り回される日々の中、降って湧いたわずかな空き時間を万全の体制で迎え撃つ。「小休止」をテーマに描かれた特別編では、30分の休憩時間に昼飯、おやつ、午睡を見事にこ

風呂と退屈とYouTube

一番YouTubeを見ているのは、お風呂時間かもしれない。 湯舟に浸かってゆっくり疲れを癒す日も、眠くてシャワーをささっと浴びるだけの日も、 スマホでYouTubeを見ながら入っている。 酔っ払て帰宅してシャワーを浴びる時でも、浴室にスマホを持って入って、YouTubeを流してるのだから、お風呂時間=YouTubeが細胞レベルで刻まれているに違いない。 見ている動画は、その時にハマっているYouTuberチャンネルを順番に見ていくことが多い。最近はマリカーのゲーム実況を

ピラティスと死海と

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。 今回のテーマは「#私のお風呂時間」です。 頭からざーとひととおりシャワーで身体にくっついてる汗や埃、あと1日の憂いも洗い流す。そして死海の塩のバスソルトを入れた湯船に頭まで浸かる。なんとなく体に良さそうな雰囲気のこのバスソルト、長年使っているお気に入りのひとつだ。 にしても今日も相変わらずお腹出てるな。お腹だけでない。胴体が脂肪で厚ぼったい。お風呂の鏡

お風呂で夜な夜なスクワットする女

じつはルーティン好きの女である。最近の朝のルーティンでは、酵素洗顔をした後、念入りにスキンケアをして、コップ一杯分の白湯を飲み、フォームローラーで全身をストレッチしてから仕事に入る。一時期は朝のラジオ体操にハマっていた。ルーティンが好きというより、何かを習慣化するのが好きなのかもしれない。飽きっぽいくせに。今は昼に毎日納豆を食べたり、夕方に30〜40分程度の運動をしたりしている。 酵素洗顔や白湯は美容家さんの本を真似した。ストレッチやラジオ体操は健康のため。ここ数年で自然と

ノイズキャンセリングみたいに、ぼんやーり不安を解消する脳波を出すガジェットがほしい

かきあつめメンバーに「こんなロボットがほしい」というテーマを振っておきながら、いざ自分の番になると「あれ、これ既にあるな」とか「よくよく考えるといらねぇな」と難しい。 いろいろ考えた結果、「あー、こんなのあったら良いかもしれない」と思えるものが見つかったが、いわゆる”ロボット”というより”ガジェット”というほうが適切かもしれない。 というわけでメンバーにはすみません。「こんなガジェットがあればいいな」で書き出しちゃいます。(いつもゴメンゴ) ノイズキャンセリングみたいに

見守りロボットに感情はいらない

ロボットと一緒に暮らす未来がすぐそこまで来ているらしい。それに伴って「ルールや倫理観をどうするのか」なんて議論を目にすることも増えた。 個人的に、ロボットを人間に近づける必要はないと思う。ロボットは決められた用途を実行する「ツール」で良いのではないかと。 これまでに「こんなロボットが欲しい!」と思ったことはない。だから、これからの人生でどんなロボットが必要になるか考えてみた。 一番に浮かんだのは「見守りロボット」だ。 今でも色々な見守りロボットが発売されているが、思い描

ロボットが目となり、手となり、足となる!?そして‥

このタイトルはどういうこと!?かなりぶっちゃけちゃってるタイトルだが、今回の日刊かきあつめのテーマは、#こんなロボットが欲しい・・ である。 人間がロボットに望んでいる第一の働きとしては、産業用ロボットとしての役割だろう。 例えば、工場のオートフォーメーション化。難しい手術のアシストロボット・・医療ロボット。歩行が困難な人を助ける義足ロボット・・などなど。 今回のテーマはあくまでも個人的な願望から成り立つ企画であるので。私としては産業用ロボットがもっと発達してほしいと、

この辛さを、ロボットにどうにかしてもらえたら。

先月、飼っていた猫が亡くなった。老衰ではない。原因不明の心停止。9歳だった。人で言えば50歳を過ぎたころ。ほどほどに生きたが、死ぬには早い。体調面の不安は一切なく、その日もよく食べ、よく動いていた。最後にベッド脇で伏す姿を見たときも、珍しい格好で寝ているなとしか思えなかった。すでに心臓が止まっていた。最寄りの動物病院へ車を走らせたが、結局、どうにもならなかった。 しばらく、妻と二人で泣いた。ときに子どもも一緒になって、家の中で事あるごとに思い出しては、身を寄せ合って泣いた。

鬱なわたしの分身ロボット

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。 今回のテーマは「#こんなロボットがほしい」です。 なんかの拍子にふと陥るなんのやる気も出ない鬱モード。 洗濯はしっぱなし。 野菜買いっぱなし。 ごはん食べっぱなし。 服脱ぎっぱなし。 ぷつんと糸が切れたかのようにだらんとなりついには起き上がってすらいられなくなる。 さっきまでやるつもりだったのに何もできなくなる。 これぞ生きる屍。 とばかりに床にピタリと

ベイマックスが家にいたなら

家にロボットがいるなら、どんなロボットが欲しいだろうか? うーんと悩んで、「ドラえもん!」と言いたいところ、やはりベイマックスがいいな、私は。 ベイマックスはディズニー映画「ベイマックス」に出てくる、ふわふわの白い体がラブリーなロボットだ。彼は主人公のお兄さんが作ったケアロボットで、心と体をスキャンして健康状態を診てくれる。どこかをぶつけて「痛い!」と叫べば、すぐきてくれて薬を塗布してくれるし、両手にはAEDが搭載されている。 映画自体も感動的で本当に大好きなのだけど、も