置いてきぼりでも良いじゃない
マニアックなお話って最高だと思う。周りを置いていきそうな勢いで突っ走って話している様を見ているのはとても好きだ。人の『熱量』をダイレクトに感じられるのが、まさにそういう瞬間だから。
私が10歳くらいの頃、Windows98が出て、そこからSNSが生まれるまで3年~5年くらい。あの頃台頭していたのはmixiだったな。mixiの中でもマニアックな話をしている人は多々いたものの、リアルな友人などから「何言ってるかわかんない」なんてけなされる発言を受けて徐々に大人しくなっていく人を多く見てきた。あんな世界でも、リアルな友人に流されることなく主張を続けてきた人が、今は最先端として…先駆者として生きているのかもしれない。私はそれが出来なかった。羨ましい限りである。
時を超え今はTwitterが主流だろうか。人によっては「noteも!」と言ってくれそうだが、実際私の周りでnoteを書いている人は圧倒的に少ない為、イマイチ「noteだって主流さ!」と言い難さを感じている。皆…語るには最適やで…How toもポエムも書き放題やで…誰もdisらんで…と言う気持ち。誘い方が難しい。
で、話を戻そう。今は何かを発信するならまず「Twitter」、続いて「Instagram」だろうか。Twitterでの発信のし易さは桁違いだろう。写真が無くても良い。見てほしければ適当にハッシュタグを付ければ良い。今はどんどん便利になっていて、自分の文字数を消費することなくRTも出来るし、コメントも付けられる。10年前はリプツリーなんて機能無かったから、ひとまとまりの文章書くのが大変だった。今は、ひとつの話を連ねて書くことが出来る。
長々とツリーに繋いで話をしている人をたまに見かける。時に物語を、時に萌え語りを、時に忌話など。ツリーに繋いで好きなものの話をひたすらしている人を見ると、その人の熱量が伝わってきて思わず「いいね」を押してたりする。人はいつだって熱量に動かされるものだ。
とは言え、タイトルの通り、あまりにマニアック過ぎて周りを置いてきぼりにする熱量を発揮する人も居る。「やべぇ何言ってんのか全くわからん」的な事を、バンバン発信する人も居るのがインターネットの世界の面白さだと思う。
昨今、「これは書くな」「あれは書くな」「この話だけしていろ」なんて他人の言動を制御しようとする人が多い。段々言われた側に「お前の為に書いてるんじゃない」精神が広がり始めているので、筆を折る人が減りつつあるのだが、それでもまだあの頃のmixiの内輪事の様に、「嫌な思いをする人が居るからやめる」とやめてしまう人が多いのも事実だ。
と言うか、「周りを置いてきぼりにするほどの熱量」を良しとしない人があまりに多い様な気がする。学校で没個性化され、社会に出たら個性を求められるなんて言うが、インターネットの世界は群を抜いている人以外はおおよそ「没個性」が求められている気がする。出る杭は打たれる、と言うか。だからなんとなく皆お互いの顔色伺ってるし、「嫌」を素直に発信しない。それどころか、「潰してやろう」の精神の方が強大過ぎて、潰されていく人達が多いな、なんて思う。
貴方は貴方であり、私は私だ。人に言われて変わる人生なんて面白くもなんともない。好きな事を好きなだけ語りつくせ、書き示せ。周りを置いてきぼりにしろ。ついてこられない奴など捨て置けば良い。私のことも置いてきぼりにしてくれて構わない。遠くから「まーた面白そうなことやってんなー」って眺めて、その内気が向いたら追いかけるから。
置いてきぼり、大歓迎。もっと広まればいいのに。
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