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【体験レポート#後編】ヴィパッサナー瞑想

【5日目】_ _ _ _ _ _ _ _

この日もあまりうまくできず。ただ死ぬ気で決意の時間は動かないように頑張った。

Masaru:昨日よりも進歩はしてるが難しい。。先生に質問したり、良い方法はないか考えながらやった。

Rin:ひたすら集中しようとしては、ああ…。って。そしてどうしても、朝一4:30~6:30の95%は寝てしまう。ただ、早くもあぐらは痺れながらも一度も動かずできるようになった。

ここら辺から少し消化試合感がやばかった。笑

【6日目】_ _ _ _ _ _ _ _

この日も瞑想。グループ瞑想以外は、昨日案内された個室でもやっていいことになっている。

今日ももう一度個室に行ってみたが、昨日みたいな嫌な妄想やソワソワ感は消え、落ち着いて瞑想できた。ただ外の工事の音が響く。やっぱりお互いに瞑想ホールの方が自然な静かな空間で集中できるのかもしれない。 

みんな合間の休憩時間はここの石の段差に座り太陽をただただ見つめたり、光合成をするように日向ぼっこをしていた。それしかすることがない。笑 

合宿中盤になると2人とも生活のルーティーンも出来上がってきて、ほぼストレスなく生活することができるようになっていた。 

Masaru のルームメイトはポルトガルの方。初日は彼が相部屋で心配だったが、ほんとに彼で良かったと思った。多分彼もそんなに英語が得意ではなく、積極的にコミュニケーションを取るタイプではなかったので、第一印象はあまり良くなかっただけ。ただ一緒に生活していくにつれ、早く飯いって、暇さえあれば寝てと生活習慣も似てて、綺麗好きだし、またすごい気を使ってくれた。彼のおかげで良かったって言っていいくらい凄い快適に過ごせていた。 

Rin のルームメイトは韓国の方。偶然ここへ来る前のホテルで一緒になり少しお話ししていた方だったし、同じアジア人ということで安心した。瞑想前日は色々お話もできてざっくり部屋のルールについて決めといたのは大きかった。そしてちょうど生活のリズムがずれていたのでとてもバストイレの交代がスムーズだった。色々早めに終わらせたい韓国の方と、後を気にせず使いたい私。ナイスチームワークだと思う。

唯2人とも(みんな?)気になったのが、夜中に外界で流れるクラブのような爆音の音楽。インドの夜は、意外と弾けてる。毎日夜中まで響いた。静かな街に。お祝い事と言われてしまえば…おめでとうとしか思うしかないけど。笑 静かに寝たさはあった。笑

お互い座禅の安定感は日に日に増していった。あとは意識の部分のみ… 普通は7日から最終日にかけて瞑想が出来上がっていくんだそう。中だるみせず努力して頑張りたい。

【7日目】_ _ _ _ _ _ _ _

今日もひたすらに。

毎日同じものが出てくる、ティータイム。このポン菓子みたいなお米型のものに塩が振ってあるスナック。と、甘ーいチャイ。これが本当に美味しい。毎日毎日出てくるけど毎回幸せを感じていた。日本に帰ってもこれでティータイムをしたいくらい。笑 ポン菓子みたいなのはとても軽くお腹にはたまらない。食感がサクサクしていてクセになる。

ほんとは食事回数が少ないからってお腹いっぱい食べてはいけない、とも教わった。(いっぱい食べたい=渇望、なのであくまでも腹八分目まで)。

しかし、毎度気持ち多めに頂いた。笑 あぁ…欲。

そして初日から2人して密かに気になっていたこと。それは瞑想中のインドの方々の効果音… .

(もちろん全てのインドの方ではないが該当する方がいつもインド人であったのは確か。)

げっぷやオナラ、しゃっくりにいびき…すごい頻度で耳に飛び込んでくる。心が最初はそわそわしていたけど、瞑想中は考えも冷静になった。

これを冷やかしたいとかでは全くなく…何というか… 自分たちがそれらをしないかといったら日常で少なからずしているわけだし、自然現象。私たちのくしゃみや咳をしているのと一緒の感覚。そういうものなんだ。と思うとただのサウンドにしかならなくなった。

文化や習慣の違いなだけで、常識とは?ということを考えさせられた。自分たちの普段とは違うことに対して反応して違うとか嫌とかいうのは違うんだな。という感じで冷静に見るようになった。

【8日目】_ _ _ _ _ _ _ _

終盤に差し掛かる。 

Masaru: 

とにかく心身ともに辛い。ただ日に日に、体の感覚を感じれるようになってきた。そして、1時間胡座で姿勢を変えないのが苦しくなくってきた。というポジティブな感覚もあり、瞑想を好きになってきた。 .

“アニッチャー(全ては移り変わっていく)” 後半めちゃくちゃ聞いた言葉。

痛いとか痒いとかとか、または心地よいとか… 座っている1時間の間だけど、それに感情をくっつけてしまうから辛くて嫌になったり、もっと快感をと欲が出てしまったり。 でも今現実に起きている現状を見ることで、移り変わっていくのを理解する。生まれては消える。

生まれては消えていくんだ。そうだ。うん。

まだまだ上手くはできないけど、経験を通しての理解と変化がちょっとずつできているのではないかなと… 瞑想時間外の生活してる間は特になんの感情もなかった。朝夜飲むジンジャー水がほんとに美味かった。ということだけ。

瞑想やトラベルを繰り返し、そしてディスコースをやっていき… 最近、とても強く思ったこと。

自分がほんとに “欲深い人間” だということ。

その日のディスコースで研究者がこの瞑想やって部屋で逆立ちしたりしてうわあああ!!ってやばいことになったりす、という話があったが今ならわかる。 

うわあああ!!!俺って欲深え…って。逆立ちしたくなる。

【9日目】_ _ _ _ _ _ _ _

今日で9日。瞑想も明日まで。 

Rin:

あぐらはなんの問題もなくなった矢先、突然来た。モスキート🦟

ムーン…と音がする。やめて…と思いながらも心は平静に頑張る。笑 そして動いてはいけない。観察。痒い!じゃなくて、痒さ。今に集中。全ては生まれて消える。無。気づいたらすっかり気にならなくなった。初めて蚊に対して抵抗しなかったかもしれない。

体勢に余裕が出てきたせいか、もっと余計なことを考えるようになった。笑 考えるといっても、瞑想で教えてもらった考え方やこれからについて色々考えるようになった。意外とネガティブなことは考えなくて(その時は)、冷静に、これから人生どうしていこうかと。

休憩時間はひとりで黙々と生活していることに寂しさと虚しさも出てきた。

もともとひとりで何かするのは好きだけど… ここまで”我”になると、いかに他者との影響の中で生きているかをしみじみと感じた。

毎日あった出来事を話して、そうだよね~。とか、ええーー!とか。人生についての壮大なことから、さっき起こったすっごい些細なことまで。共感したり反発したり。無意識に誰かに期待したり、人のせいにしたり。過去を思い出したり未来を心配したり。笑

その長年の他への反応。その積み重ねによって自分の心は良くも悪くも作らちゃっているんだなあと。(もちろん周りの人の支えがあってこそだけど) 心配性の自分は特に。

心の中は相変わらず、アワアワしてました。笑

【10日目】_ _ _ _ _ _ _ _


瞑想最終日。

この日は9:00までいつも通りのスケジュールで、その後から会話解禁。ただ(男女間は)接触禁止。

久しぶりの会話はお互い言いたいことたくさんあっておもしろかった。笑

・自分の経験が1番大事
・インド人の興味深い文化
・言語の壁の苦しみ、大切さ
・瞑想中の妄想の話
・今後の旅や人生どうしようか

などなど。いろいろ話した。

そして解放後、ロッカーから預けていた荷物をとる。

久しぶりの携帯。意外となくても生きていけた。いかにこの電子機器や本などに縛られて生きてるか。もちろん必要ではあるが、少し考えものであるとも思った。

そのあと13時からは少し休憩が多くなり、グループ瞑想以外は自由時間。瞑想時間外は食べたり寝たり、携帯をいじったり。

■ 瞑想を通して学び、体験し、思ったこと。

・自分の不安や困難は長さや大きさにかかわらず、生まれ消えてなくなるという自然の摂理はかわらない。

・まず観察すること。そして知恵も大事だけど最終的に自分の経験が一番。 

この考えはこれからも大事にしていこうと思った。

明日の朝7時で合宿は完全に終了して、解散。ここにきて、終わってしまうのがなんか寂しい感じもした。

瞑想合宿、終わり。
感情が激しく上下したり、体の感覚が変化したり。10日間でいろんな自分が観察されたけど、それも全部自分の事実。同じ体験をしていても、Masaru とRinでは、感じ方も感覚も違う。

長いようで短い。短いようで長い瞑想合宿が終わった。

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はい...! そんな感じです!


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