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紙がなくなってしまうと慌ててスーパーやコンビニに殺到したあの騒ぎはと言うと。


新型コロナウイルスのおかげでマスクやアルコール消毒液がドラッグストアから消えたのは分からないでもないけれどトイレット・ペーパーやティッシュまで一時的に消えてしまったのには驚く。

70年代のオイル・パニックを思い出させるテレビのニュースを巻き起こしたのはツイッターで流された一通のデマが原因だった。

【きっかけ屋☆映画・音楽・本ときどき猫も 第83回】

SNSの伝搬する速さと影響力には今更ながら驚く。

冷静に考えればトイレット・ペーパーやティッシュなど一般消費財が市場から消えるなどとは考えにくいけれど隣の人が焦って買い占めている姿を見ると自分も買わなくてはという群集心理や強迫観念が働いたんだろうね。

働きありの法則をご存知でしょうか。

組織のあり方を考える時にひきあいに出される法則だ。

20%=よく働く優秀な人たち。

60%=普通に働く人たち。

20%=働かない人たち。

組織は必ずこのような比率で構成されている。

そこで20%の働かない人を除いてみるが、残った人数でもやっぱりこの比率が保たれるのだから不思議だ。

優秀なメンバーだけで構成しても優秀な組織にはならない。

これに似ているのが腸内細菌の比率。

善玉菌=20%

日和見菌=70%

悪玉菌=10%

この比率が腸内バランスが一番保たれた状態だ。

じつは森羅万象がほぼこの比率で構成されているような気がする。

スピリチャリティとか精神世界にぼくは興味があるので超能力、オカルト、霊能の話はワクワクする。

一切その類の能力は身についていないし見えないし聞こえないけれど人から不思議な話を聞くのは大好きだ。

ちなみにUFO(未確認飛行物体)は過去三回目にしている。

他では見たことのない光りがある時は空を漂いある時は空を横切りまたある時は不自然な光を点滅させて夜空に奇妙に飛び跳ねていた。

だからと言って宇宙人がどうのという話には発展させず未確認飛行物体を見たということを人に話すだけだ。

スピリチャリティ・グッズというものがある。

よく話題にされるのが波動グッズで食物の味を変えたり気分をリラックスさせたり物や空間を浄化する不思議商品だ。

ぼくが愛用しているのは常に持ち歩いている聖浄化プレート。

過去にもいろんな波動グッズを体験したけれどこれほど効果がはっきり感じられるものはない。

開発者が知人だということもあり今では販売させてもらっている。

聖浄化プレートがどんなものかはこちらをご覧下さい。

こ〜いう怪しげ(に見えるらしい)なものに対する友人・知人の反応が面白い。

20%の人:見ただけでプレートのエネルギーを感じて実際に使ってその効果に驚く。

10%の人:そんな馬鹿なことがあるがワケないと否定して使っても何も感じない。

70%の人:何となく体に効いているような気もするけれどよく分からない。

70%の日和見菌的的体質の人たちがなびかないと流行は起こらないし世の中は変わらない。

ベスト・セラー小説は多くの本好きが読むからベスト・セラーになるのではなく一年に一冊しか本を読まない人が読むからベスト・セラーになる。

日和見菌体質の人は風評と周囲の勢いにのまれて自分の行動を決める。

紙製品の多くは製造元が中国で、新型コロナウイルスのおかげで生産元が生産していないから品薄になるので早めに買っておいた方が良いかもしれないといった一通のツイッターのデマ情報が人々をスーパーやコンビニに駆け込ませた。

このことについてとても興味深い事実にぶち当たった。

このツイートを多くの人が信じて拡散したために騒ぎが広がったのではないということだ。

現にこのつぶやきを拡散した人はほとんどいなかった。

むしろ多くの人の「こんなことは絶対にないですよ」「これはデマですよ」といった善意の情報の拡散が圧倒的に多かった。

ところがその善意のツイートを見た人が「ほんとかな〜、実際に中国から紙が輸入されなくなったら品不足になるんじゃないの?」と邪推してスーパーに駆け込んだというのだから人間の心理は面白い。

市場から消えたティッシュ&トイレット・ペーパー騒ぎで思い出したのは1938年10月30日のラジオ放送のことだ。

その晩アメリカCBSラジオの番組「マーキュリー放送劇場」で放送されたラジオドラマ「宇宙戦争」を聞いた何万人もの人が火星人が地球を攻めてきたと勘違いしてパニックを起こした有名な事件だ。

この騒ぎは後々社会学のテーマとしても語られるようになった。

そのドラマを演出したのが後年『市民ケーン』や『第三の男』で傑出した才能を見せつけたオーソン・ウエルズだ。

イギリスの作家H・G・ウェルズが1898年に発表したSF小説をオーソン・ウエルズがどのように巧みに演出したか、その結果、どれだけ多くの人がパニックを起こしたか。

そのあたりの経緯はこちらでお読みください。

最後までお読みいただき有難うございました。

次回もお寄り頂ければ嬉しいです。

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2002年から書き続けているブログ「万歩計日和」です。


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