グラミー賞を7回受賞している世界的なミュージシャンとの出会い。
過去に7回グラミー賞を受賞しているポール・ウィンターはニューエイジ・ミュージックの大スターだ。
1. Spanish Angel (1994)
2. Celtic Solstice (2000)
3. Prayer for Wild Things (1995)
4. Silver Solstice (2006)
5. Crestone (2008)
6. Miho (2011)
7.Pete(1997)(Pete Seegerのプロデューサーとして)。
5人目のビートルズとも言われた名プロデューサーのジョージ・マーチンは自伝『耳こそはすべて - ビートルズ・サウンドを創った男』で技術的にも芸術的にも『イカロス』(1972)が自分の最高傑作だと述べている。
【きっかけ屋☆映画・音楽・本ときどき猫も 第56回】
パイオニアの下請け会社からDVD-AUDIOの企画の依頼があった時すぐに頭に浮かんだのがポール・ウィンターだった。
SACDに対抗して高音質でサラウンドの素晴らしさをアピールするDVD-AUDIOの企画にはピッタリの逸材だ。
ポールがフレンチホルン奏者のジョン・クラーク、木管楽器奏者ポール・マッキャンドレス、鍵盤奏者ポール・ハレー、チェロ奏者ユージン・フリーゼンとデヴィッド・ダーリング、フレームドラムのグレン・ベレズとともにグランドキャニオンを川下りしながら響きのいい場所を5年をかけて録音した『キャニオン』の日本版が出来ないだろうか。
その時点ですでにグラミー賞を何度も受賞している憧れのポール・ウィンターにはリヴィング・ミュージック・ジャパンの宮本貞雄さんから連絡をとっていただいた。
響きの良い場所を選んで録音する『キャニオン』の日本版は制作費がかかりすぎるということでパイオニアに却下されて次に提案したのが「ポール・ウィンター・プレイズ・バッハ」だった。
ポール・ウィンターはコンサートの締めに必ずバッハの「Air」をソロで演奏する。
そのことから全曲バッハを演奏してもらいたいというアイデアが膨らんだ。
「Air」は管弦楽組曲第三番ニ長調BWV1068の第2曲を伴奏付きのヴァイオリン独奏曲に編曲された楽曲だ。
ヴァイオリンに張られた四本の弦のうち最低音の弦(G線)だけで演奏することが出来るので「G線上のアリア」として知られている。
以前からポール自身もバッハ作品集の録音を考えていたこともありすんなり企画は決まった。
録音場所はポールが毎年夏至や冬至のコンサートの会場として使っているマンハッタンにある世界最大のゴシック様式教会の聖ヨハネ大聖堂に決まった。
この続きはまた明日。
明日は思いは必ず叶うものだと信じてやってきたというお話です。
明日もお寄り頂ければ嬉しいです。
連載はここから始まりました。
電子書籍を販売しています。
Kindle Unlimitedでもお読み頂けます👇
2002年から書き続けているブログ「万歩計日和」です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?