ショートショート「曇りガラスの向こうは」


現実を見るのは辛く悲しい、

ただ、時に想像は、現実に夢を見させる

想像の世界は華やかだ、そしてあたたかい




曇りガラスの向こうに青く晴れた空を想像する

右から左へ颯爽と通り過ぎる黒い影は、鷹か、鷲か、


今日のぼくならきっと見えるはずだ

想像が現実になる気がしてるんだ

半分強がりの自信を持って窓を開けたぼくの目に飛び込んだのは

どんよりとした曇り空と、真っ黒なカラスであった








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