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Stanley Turrentine - Cherry (1972)
本作はスタンリータレンタインとミルトジャクソンというブルースが得意な2人のコラボ作ということもあってかホーンやストリングスアレンジを排しCTIにしては作り込みを甘くしてブルースフィーリングの濃いアドリブを引き出すことに成功しています。個人的にはスタンリー、ミルトの両名がCTIに残したアルバムの中で一番気に入っています。
余談ですがもしここにウェスがいたらどうなっていたのか。生前もっとアドリブを
Wes Montgomery. Road song (1968)
CTIでの最終作は当時イージーリスニング界で人気のあったバロック調のアレンジをウェスの希望で導入しています。ただ個人的にはオーケストラが甘すぎるように思いCTI時代のウェスのレコードで一番最初に買ったものの一番聴いた回数は少ないです。イージーリスニング的にはこれでいいのかも知れませんがソロを増やすとかして刺激を加えた方がよかったかなと思ったりも。本作の録音から一ヶ月後ウェスは急死してしまいます。
もっとみるFreddie Hubbard - Keep your soul together (1973)
CTIのフレディハバードのアルバムは電気楽器や8ビート、16ビートを使いつつ正統派のモダンジャズ感の強い作品が多い印象があります。本作が録音された1973年フレディはダウンビートの人気投票でマイルスを抑えて一位を獲得しています。人気、実力ともに最高の時期を記録した一枚です。
※以前このアルバムを誤って1974年リリースと紹介していましたが正しくはタイトルにある通り1973年です。ごめんなさい。
Antônio Carlos Jobin. Wave(1967)
当初はブラジルのみで活躍していたアントニオカルロスジョビンを世界的に有名にしたの当時ヴァーブでプロデューサーとして勤めていたクリードテイラー。彼がCTIを設立するとジョビンもそこから三枚のアルバムをリリースします。アレンジはジョビンの私生活でも仲の良かった友人でありテイラーの右腕とも言える存在のクラウスオガーマン。リズムには複数のブラジル系のドラマーやパーカッション奏者とロンカーターを起用しイージ
もっとみるAstrud Gilberto & Stanley Turrentine. Gilberto with Turrentine (1971)
ボサノヴァシンガーのアストラッドジルベルト。彼女のアルバムはほとんどがストリングスを使ったイージーリスニング。一方のスタンリータレンタインはブルーノートに男臭いソウルフルなジャズを数多く吹き込んできたサックス奏者。スタイルが異なりすぎて合わなそうな2人を共演させたのはおそらくクリードテイラーはかつて自分が制作しヒットさせたゲッツ/ジルベルトの二枚目を期待したからではないでしょうか。ヒット、セールス
もっとみるMilt Jackson - Olinga (1974)
ヒップホップグループのATCQがサンプリングしたレコードを紹介する動画を見た時ミステリアスなジャケットとクールな演奏に惹かれました。本作はCTIからのリリースですがその内容はかなりハードバップ的なサウンド。その中にほんのり顔を見せるグルーヴィなビートや電気楽器がクールかつファンキーなサウンドを作り上げています。ちなみに本作がリリースされた1974年は長く続いたモダンジャズカルテット(MJQ)解散の
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