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ワーケーションとは結局何物なのかを組込みソフトウェア技術者が考えてみた

お世話になっております。溝口翔太です。
今年の1月くらいからワーケーションに関する調査を続けてきてきました。
ワーケーションという言葉の注目度の高さから多くの場所でワーケーションに関する議論や提言、情報発信が行われている今日この頃だと思います。

ただnoteのワーケーションに関する投稿を見ていく中で、ワーケーションをどのような視点でとらえているのかという違いでワーケーションに対しての意見は大きく異なっているのではないかと感じています。

ワーケーションに関する分類や考えたかについては以前私も投稿させていただいていますが、それだけにも収まらないものも多く、色々な方のワーケーションの体験談、提言などを基に改めてワーケーションについて考え、整理した内容報告したいと思います。

この投稿を読んでいただき、ワーケーションに関して理解を深めるいいきっかけになれば幸いです。

我々の日々の生活について改めて考えてみる

コロナの影響でテレワークが導入された企業も多いと思いますが、それでも多くの企業ではテレワーク≒WFH(Work From Home 在宅ワーク)となっていると思います。
そのため多くの方が自宅や会社を中心とした生活圏の中で日々を過ごされているのではないでしょうか?

生活圏の外に行くのは時間的コストがかかるため、休日以外は生活圏に縛られながらプライベートな時間を過ごされていませんか?

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ワーケーションの目的

先ほどの前提を基にワーケーションについて考えると、ワーケーションとは生活拠点以外の場所を仮想生活圏としてそこで仕事/オフを過ごすようなイメージになります。

ではワーケーションをする目的は何でしょうか?
ワーケーションの目的は大きく2つに分類されると思います。

①オフの過ごし方に関するアプローチ

ワーケーションすることで休日でしか行けないかった場所に日常的に滞在が可能になる。
そのため業務終了後のプライベートタイムの時間の過ごし方の自由度(選択肢)が増える。

②仕事(生産性)に関するアプローチ

働く場所を変えることで気分転換、WFH(Work From Home)のしずらさからの解放

P2(目的とイメージ)

一日のタイムラインで見てみる

上記の説明を平日(仕事をしている日)のタイムラインで見てみると以下のようになります。

1日の中には働いている時間(オン)もあれば、プライベート(オフ)な時間もあります。ワーケーションの目的はどちらにアプローチするかで異なってきます。

【オフの過ごし方に関するアプローチ】
プライベートタイムの時間の過ごし方の自由度(選択肢)を活用
【仕事(オン)に関するアプローチ】
働く場所を変えることで気分転換、WFHのしずらさからの解放
(ex)ホテルワーク

P3(見方をタイムラインに変えてみる)

2つの目的に対する比重の置き方

上記で説明した2つの目的は0,1でどちらかのみということは少なく、多くの人はこれらの組み合わせでワーケーションをしている(しようと)していると思います。

人によっては仕事の充実を主目的とする方もいれば、オフの過ごし方を主目的とする方もいると思いますが、そこの比率は人によって様々だと思います。

この比率の違いで宿泊先のタイプや、自宅などの生活圏からワーケーション先までの距離などが変わってくるのではないでしょうか?

ワーケーションがよく関係人口創出、地方創生と関連づけて議論されますが、これはオフの過ごし方の充実を考えている方が当てはまるのかもしれないですね。ただオフの過ごし方についても人それぞれになるので、必ずしてもオフに重点を置いている方が関係人口、地方創生を意識しているかというと違う気もします。
こちらについては山梨大学の田中教授とクロスマーケティングの調査報告を基に以前私がまとめてた内容があるので、是非ご一読ください。


P4(比率がある)

仕事に関するアプローチ、オフに関するアプローチ それぞれの生産性に対する考え方は?

ワーケーションについては生産性についても議論されるので、そちらについて最後に触れたいと思います。

仕事に関するアプローチについてはワーケーションすることでワーケーション期間中の生産性がスパイク的に上昇し、ワーケーション後も生産性の高さが維持されるというのが多くの方が考えている内容だと思います。

一方でオフの過ごし方を主目的としている場合は、ワーケーション中の生産性はかならずしも上がらなくてもよく、オフの過ごし方によってQOLが向上し、生涯を通じて若干生産性があがるようなイメージです。極端にいうと、生産性が下がらなければ、QOLが向上するからどこで働いて、オフの時間は何をしてもいいよねというそんなイメージです。

P5(生産性の考え方)

最後に

今回はこれまでにワーケーションについて調査してきた内容を基に、ワーケーションについて説明させていただきました。

ワーケーションはおそらく人の数だけ考え方があり、もしかすると上記にも収まらないパターンもあるのではないかと思います。
そこがワーケーションの面白さであり、ワーケーションを調査しつづけたくなる理由なのかなと感じています。

これからもワーケーションを調査していく中でまた考え方が変わる可能性もありますが、現時点での私の中のワーケーションに対する理解している内容を説明させていただいたという形になると思います。

一カ月後にはまったく別のことを言っている可能性もありますが、それも多くの人との出会いによるものなのでご容赦ください。


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