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水の空の物語 第2章 空の上に湧く泉

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第2章をまとめました。 夏澄の夢に憧れる風花。ますます魅かれていきます。
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#少年

水の空の物語 第2章 第1話

第二章 空の上に湧く泉  終業のチャイムが響き渡った。  教師が出て行くと、教室内が急に…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第2章 第2話

 高校からの帰り道の途中に、図書館がある。その図書館の広場に、風花たちはよく寄り道した。…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第2章 第3話

「隠すことないじゃん。教えてよー」  ひろあはうれしそうに、風花の顔を覗き込む。二つに束…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第2章 第4話 

「あ、でもね、聞いてよー」  ひろあは眉を寄せて、ベンチに両手をつく。 「あたしたちね、…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第2章 第5話

「実はさ、私もうまく行ってないんだよね……」  ふいに香夜乃が声をかすらせた。 深くベン…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第2章 第8話

 長い坂道を、風花は自転車で登っていた。  やっと見えた駐輪場に滑り込み、自転車を停める…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第2章 第9話

 夏澄の優しげな仕草も、透きとおった瞳も、やはりまぶしい。  風花は目を細めた。 「久しぶり、夏澄くんっ」  思ったままを口にしてしまい、風花は少し後悔する。  昨日逢ったばかりなのに、久しぶりはないだろう。だが、夏澄はまっすぐうなずいてくれた。 「風花、早くおいでよ」 「今なら、人目がないわ。泉のそばに来て」 「うんっ」  スーフィアの言葉で、風花は駆け出す。  泉を囲っている柵を、夏澄と一緒に越えたとき、空間が歪んだ。  急に、泉の周りに、水の幕のような

水の空の物語 第2章 第10話

「ごめーん。でも、すごくきれい」  波紋はそっと押してだけでも、広がっていく。ゆらゆらと…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第2章 第11話

「う、うん……」  風花はそれだけしかいえなかった。  まっすぐな視線を受けると、どきど…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第2章 第12話

「霊力って、どうして? なにかあったの? 風花」  夏澄が心配そうな顔をする。  いつも…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第2章 第13話

「……どんな泉だったの?」  自然と、風花の声にも感情がこもった。 「水の精霊の国の、空…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第2章 第14話

 冗談めかす夏澄に、少し泣きたくなった。  ずっと願いが叶わなければ、普通は感情を無くす…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第2章 第15話

「……わたしもそんな泉をもどす方法、探しに行きたい」  風花はそっといってみる。 「ねえ…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第2章 第16話

「もしかして、今日も探しに行っていたの?」 「うん、今日は西の山にある洞窟に行ってきた。細い水脈がたくさんあってさ。全部見たから、少し疲れたよ」 「疲れたのは、あんなたくさんの木を癒やすからでしょ」  心配げにいうスーフィアに、夏澄はごめんとつぶやく。 「洞窟に行く途中でね、病気が流行っている森を見つけたんだよ。でも、ルール違反じゃないからいいんだ」 「ルール?」 「夏澄は仁愛の精霊でしょ? ほおっておくと、端から動物や植物を癒やしに行っちゃうのよ」  いったスー