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エッセイ

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記事一覧

いつかの秋

あれはある夏の日の出来事だった、から始まる物語は許されるのに、冬は何故か叙情的な表現…

相川 実
1年前
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今日を私の日にしたいと思った。

私はどうして彼らのことをこんなにも愛してしまうのだろうと思っていた。だけど変わらないお…

相川 実
2年前
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けふ

最近体重が下げ止まらなくて、今朝の体重計の数値をみて流石に不安な気持ちが大きくなり、病…

相川 実
3年前
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通知

封筒が届いた。確かいつかの過去に出会っているそれだ。そうだ、5年前に実家に届いた封筒だ。…

相川 実
3年前

平々凡々

色の無いゴールデンウィークの先の今日に買って帰るのは牛肉だ。それに鮪の赤身の切り落とし…

相川 実
3年前
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コロナに殺されないでくれ

 緊急事態宣言という物々しい言葉にも聞きなじみを覚えてしまった。飲食店で深夜勤務をしてい…

相川 実
3年前

介護職に未来はあるのか

 2025年には高齢化率が約30%になると言われているこの国では、もう何年も前から介護現場の人手不足が問題視されている。現在介護ヘルパーとして現場で働いている私が、今後介護の仕事を続けていけるのか、どういう働き方の選択が考えられるのか等の話をしていこうと思う。  月並みな表現で言うと、確かに介護の仕事にはやりがいがある。だが、体力的にも精神的にもキツイ仕事であるというのも事実である。介護現場で何年か働いていると、介護福祉士の受験を検討する人も多い。介護福祉士は名称独占の国家

クリープハイプのライブに行ったよという話。レポートでもネタバレでもない

緊急事態宣言の最中、首都東京。この街でロックバンドのライブが行われることを、私は罪だと…

相川 実
3年前
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17:36

寒さを仰いで目に溜まった水はただの生理現象でしかないから、色も味もなくてただ、残るのは…

相川 実
3年前

渇きのちょっと奥

半年ちょっと前に転職して与えられた自分のデスクの奥の方から、見ず知らずのあれこれが出て…

相川 実
3年前

帰依ない

もう二度と会えなくても幸せでいてほしい人も、自分の命よりも価値があると思える人も、あの…

相川 実
3年前
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誤隠居さん

読んでいた物語に出てきた女が、行為の最中に辿っていたのは、私が仕事で子どもを学童に送…

相川 実
3年前
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気休め

脱いだら凄いかもしれないのに脱がせようとすらして来ない男共に私の日常なんて一切見知られ…

相川 実
3年前
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LIVE(on the)SEATのセトリバレのないセトリの話

さて、私は(少なくとも)成人した頃からそこそこの頻度で音楽ライブというものに行っていた。しかし昨今のとあるウイルスの影響を鑑み鑑みられ、ここ半年以上生の音楽を爆音で浴びることなく時は過ぎた。その間に、家でライブをみるという享楽などもあった。そして今日、久方ぶりに私は音楽ライブに行った。 ライブの感想というのは文字にしてしまうと味気なく、同じバンドのライブだと、何度も足を運ぶとまぁそれなりに同じ感想になっていく。勿論、説明するとそうなるというだけで、そこにはその日の感情が