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「やりたくないことは、やらなくていい」と自分に許すと、意外とちゃんとやるようになる、という不思議

今年に入ってから気づいたことなのですが、「やりたくないことは、やらなくてもいい」と自分に許し決心を固めると、反対に案外ちゃんとやれるようになるということです。

私はパート勤務なのですが接客業をしているくせに、知らない人と話すことがすごく苦手で好きではありません。

販売業なのですが、うちの接客スタイルはお客さんに試食してもらいながら、笑顔で雑談をして販売に繋げるという形です。

私はこのスタイルが大嫌いです。

でも仕事ですから、お客さんが来店するたびに笑顔で対応して試飲などを出し、商品の説明をするのが苦痛で苦痛で仕方がなかった時が長く続いていました。

とにかく入ってくるすべてのお客さんに対応するのがイヤなのです。

イヤイヤでも仕方なくやっていると、お客さんへの態度も悪くなることが多くなるし、自分自身の雰囲気も悪くなって行きますから、周りのスタッフにも迷惑になります。

辞めようかとずっと思ってはいたのですが、観光地なので海外からのお客さんも多く、自分の英語力が活かせているし、店の社員さんたちにもいつも助かると重宝していただけているので、罪悪感をいつも持ちつつ、そのまま今の今まで務め続けてきました。

でも今年に入ってから「やりたくないことは、やらない」と決めることにしました。

それは、とりあえず絶対にやらなければならない最低限のことは守りつつも、自分が心からやりたくないことは決してやらない、という選択をすることです。

そう決めてから仕事が前よりずっと楽になりました。

以前のやらされてる感は少なくなって、自分でやるかやらないかの選択権を得られたことが大きかったのです。

そして不思議なのが、「やりたくないことは、やらなくていい」と決めたことで、意外とちゃんと仕事をやれるようになったということです。

イヤイヤではなく、心を無にして機械的にやれるようになるという感じでしょうか。

自分はいつだってやりたくなかったらやらないという選択肢を取れる、という安心感を得たからというのもあると思います。

接客したくないお客さんと話さなくても、店の売り上げが下がることもなく、まったく変らないし、むしろ売上が上がった商品もあるくらいです。

もちろんこの決心は自己責任です。

上司や先輩に怒られたり、場合によってはお客さんからクレームが来るかもしれません。
 
それを受け止める覚悟が必要です。

そして、場合によっては仕事を辞める覚悟もしなければなりません。このことは心に留めておくべきです。

今の日本社会には、やりたくない仕事をどうしても仕方なく続けざるを得ない人がきっと多いことでしょう。

そんな人はぜひ「やりたくないことは、やらなくていい」と自分に許してみてもいいと思います。

そうした方が心が楽になって、反対にちゃんと仕事が出来るようになったりします。


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