小雪の舞う朝に〜しろくまぽん
いつもより早く目覚めた朝
お気に入りのカーディガンに袖を通す
ベランダに出て深呼吸する
冷たい冷たい朝の空気
空からは小雪がぱらぱらり
舞う小雪はどこにも行き場の無い私の気持ち
あの日あの時あなたは隣にいたはずなのに
隣を見上げるとあなたは確かにいたはずなのに
あの朝あなたはいなくなってしまった
私を残していなくなってしまった
ベランダから手を振る私のことを
あなたは見上げて手を振ってくれたのに
あれがあなたとの最後だなんて
あなたは私を置いて行ってしまった
あれから何回も何回も冬はやって来るけれど
私は忘れていないよ覚えているよ
あなたの何もかもを覚えているよ
照れたようなはにかんだ笑顔も
柔らかく私を呼ぶ低い声も
私を包みこんでくれる大きな手も
空からは小雪がぱらぱらり
舞う小雪はどこにも行き場の無い私の気持ち
あなたと交わしたあの約束はどうなるの?
もう叶わないと知っているけれど
ずっとずっと捨てられないでいるよ
あの約束は凍らせたまま心の隅に置き去りのまま
空からは小雪がぱらぱらり
舞う小雪はどこにも行き場の無い私の気持ち
あれから何回も何回も冬はやって来るけれど
私は忘れていないよ覚えているよ
いつまでもいつまでも
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前回の十六夜杯で始まった「俳句でぽん」からスケールアップした「しろくまぽん」に参加しようと思います⭐
今回からは、俳句だけではなく短歌、川柳からも選んで”ぽん”できるようになりました!
なんなら、俳句や短歌、川柳をミックスしての”ぽん”もできちゃうんです😊
今回、私は短歌部門から3首選んで”ぽん”しました。
使わせて頂いたお歌をご紹介します。
登場順でのご紹介となっています💛
⛄ 歓怒(かんど)さん
外に出て寒さと共に思い出す
あの日あの時あなたの景色
⛄ うみのちえさん
あの朝もこんな小雪が舞っていた
忘れてないよ覚えているよ
⛄ はるなさん
期限切れ霜の降りた約束は
捨てられなくて凍らせたまま
今回使わせて頂いたお歌は、一覧を見ていた時に同じ映像が浮かびました。
私の中でひとつの物語として繋がったんです。
それを、どのような表現をしようか考えました。
最初はショートショートを書くつもりでしたが、なんだかそれがまどろしく感じました。なんかそれじゃないだろと。
それで、最初に一覧を見た時に浮かんだ映像を切り取った詩にする事にしました。
上手く書けたかはよく分かりません。
だけど、次々と私に降りてきた言葉たちを素直に綴りました。
小雪の舞う中のあなたとの想い出と約束は、いつまでもいつまでも記憶の中に残っていくんです。
たとえ、他の誰かと一緒にいることになったとしても。
最後になりましたが、今回お歌を使わせて頂いたみなさま、どうもありがとうございました!
今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪
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