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綾瀬さんと真谷くん

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シリーズ「綾瀬さんと真谷くん」を読みやすくまとめたもの。この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。 2020年12月21日…
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#海

綾瀬さんと真谷くん1「綾瀬さんと僕」

僕には好きな人がいる。今日も麗しい綾瀬響さんだ。さらりとした長い髪の毛が陽光を反射して青みがかって、まるで物語のお姫様のように艶めく。その髪を耳にかければきらりときらめく華奢なイヤーカフ。校則が緩いから邪魔にならなければアクセサリーを身につけてもOKで正解だ。可愛らしさが際立っている。
 何も見た目だけじゃない。中身だって素晴らしい。学級委員長を務められる誠実な人柄、そして誰に対しても優しく接する

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綾瀬さんと真谷くん24「夏休み」

今日から夏休みに入った。夏休みの課題は夏休み前にある程度やってあるので、楽な方だ。今年は海まだ行ってないな……と思っていると、兄ちゃんが部屋に入ってきた。
「なぁ優」
「どうしたの兄ちゃん? 」
「明後日、海に行かないか? 」そういえばここ数年海に行ってなかったな。
「わかった」
「あと俺の彼女も一緒に行くからそこんところよろしく」
「了解」
兄ちゃんの彼女さんも来るのか……響にも行けるかどうか一

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綾瀬さんと真谷くん25「海」

響と浜辺で水を掛け合って遊んでいたら、喉が渇いてきた。売店でなにか飲み物買うか。
「響〜売店で飲み物買ってくるからそこで待ってて」
「わかりました」
売店で炭酸飲料を2つ買って戻ろうとしたら、金髪の男にナンパされてる響がいた。
「ねぇ〜そこのお姉さん俺と一緒に遊ばな〜い?」
「えっと……遠慮しときます」
響がそういうが男は離れようとしない。
「ほらほら〜一緒に行こうよー」
「や、やめてください!」

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