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私は、私の中にあるアーティスト性を、本当には認めていなかった。

ものすごい4日間を過ごした。だけど、上手く伝えられる気がしない。伝えられる気がしないんだけど、伝えたいから、たどたどしくも書いてみます。

DAY1 理由は分からなくても胸は熱くなる。ヒントはそこに。

富士吉田市で開催されている吉田塾へ2度目の参加。今回は、Soup Stock TokyoやPATH THE BATONなんかを経営しているスマイルズの遠山さんがゲストだった。スマイルズの取り組みはなんだか気になることが多かったから、とても関心があって参加するのを楽しみにしていた。

トークショーの中で胸熱だったのは、このあたり。

アーティストは、まだ言語化できていない、誰にも見えていない90パーセントのところに、自分だけが見えている点を打っていくこと。アートはオリジナリティ。スマイルズでやっているのは、アートに近い。

うん、わかる気がする。だけど、自分だけが見えてる点ってどこなんだろう。そんな点が打てたらいいな。でも、私に出来るのかな。私にだけ見えてる点なんてあるのかな。

それからこれ。

10枚絵を描いて、3枚売れ残ったとしても、その3枚も失敗ではない。ビジネスでも同じこと。まだ届いていないだけ。発意が自分の中にあれば。

これも、頭では理解できる。でも、まだ、売れるかどうかを、自己価値と結び付けてしまってる私もいる。ビジネスにおいて、売れないときは届いてないだけという価値観はだいぶ自分の中で納得できるようになってきてる。だけど、アートだったら??

自分の中に、良い意味で消化不良な問いを残したまま、その感覚だけを引き出しに入れておくことことができる内容のものを持てたことを、うれしい気持ちで帰ってきた。

※吉田塾、次回は2/18モデルの秋元梢さんトークショー。山梨の富士吉田が会場なのだけど、オンライン参加も可能です。


DAY2 本音に出会ってしまう。涙なんて勝手に流れてくる。

左脳マップコーチングというものを受けた。正直、どんなことをするのか、何ができるのかもよく分からないまま、この字面だけ見て、それこそ本当に直感でモニター募集に申し込んだ。

結果、とても良かった。というか、すごくよかった。

コーチングが始まると、どんなテーマで話したいかを決めて、そこから話を進めていくのだけど、私の頭の中のごちゃごちゃが話すのと同時に可視化されていく。

そして、適宜、コーチの方が気になったポイントに戻って、再度掘り下げるための質問をくれたりしながら、関連性を話したりしていく。そうするうちに、私が普段している考え事のほとんどは、物事をごちゃ混ぜにしているから起こることであり、さらに言えば、本当に大切にしなくちゃいけない私の本音は、巧妙に脳が隠しているのだと知った。簡単にできそうなことばかりを「やりたいこと」として認識してるのだな私は。

本音。それは、話が、アートやアーティストに及んだときに理解した。心の中にぞわっと変化が訪れて、それを感じながら、「うわ、これ、やばいやつだ…」と、心が揺れたんだよね。

コーチの方にどう聞かれたのか覚えていない。だけど、話の前半では、「私は商業フォトグラファーだから、アートとデザインのミックスを自然にやってるんだと思う」「ミックスでやる方がいいのかなあと思う」とかって言ってた私が、「アーティストになりたい」って思っちゃったんだよね。それが思い浮かんだ時の、自分の反応は、こんな感じ。

まず、「こんなこと言ったら恥ずかしい。」そして「そんなこと口に出してしまったら、やらなきゃいけなくなる。それで、やったら、何もできず、自分に才能がないのを明らかにすることになる。みんなにバレちゃう。怖すぎる。」って。もう、その時には、涙が溢れてた。

だって、こんな反応するなんて、「アーティストになりたい」というその気持ちが、私の本音だってことじゃん…。今までどれだけ拒否し続けて、「私はそっち側の人間じゃないんで」ってフリしてきたことか。自信がなさすぎるから。才能がないのを目の当たりにしたくないから。何となく、「センスある」くらいで済ませてた方が楽だから。

それで、だからこそ私は、意識的に、はっきりした声でいった。「アーティストになりたい」って…!

その時ある文章が頭に浮かんだ。誰が言っていたのかも思い出せないけれど、なんとなく引っかかってノートにメモったこの文章。

本当にやりたいこと(才能がある分野)は基準が高すぎる。自分責めがひどくなる。諦める。本当に才能があることをやると、他の人と一緒でいられなくなる。孤独になるのが怖い。何度かトライして、何度も諦める。どこかのタイミングで、本当にやりたいことはこれだと吹っ切れる=自分の力を開放する許可証になる。

もう、涙を堪えるのに必死だった。本音が、気づいてもらって喜んで咽び泣いてるのがわかる。同時に冷静な自分が泣くのを堪えようとする。

そこから、コーチの方に、私が「写真なんて売れるわけない」という気持ちと「写真が売れたらいいのに」という相反した気持ちを持ってること、そのボトルネックになってることを掘り起こしてもらった。

そして、アクションプランとして決めたのは、私の誕生日である、6月27日にアーティスト清水美由紀の爆誕祭をすること!!!!(あーーおそろしや)


今年は、フォトグラファーとして独立して10年の節目。そして、先日の吉田塾でもらってきた「43歳に一度集大成をする」というキーワード。もう、キーワードが揃いすぎてて怖いくらい。でも何より本当に怖いのは、私の写真が売れないこと…!

これからどんなマインドセットで望めばいいのかも分からない。どんなことをしたらいいのかもわからない。だけど、6月27日に、アーティストとしての何かをみんなに見える形にする。

誰かに頼まれた写真に価格をつけることには躊躇ない。だけど、誰に頼まれたわけでもない私の写真に価格を付けるということが、本当に怖い。だからこれまでいつも、例えばTシャツにするとかZINEにするとかポストカードにするとか、他の価値を付けてきた。

だけど今回、「写真をそのまま写真として売る」という、恐ろしいことにチャレンジする。それだけは決まった。何をするのか私にもさっぱり分かっていないけれど、応援してもらえたら嬉しいです。一緒に盛り上げてくれる人、隣で励ましてくれる人、写真を買ってくれる人、事務作業やってくれる人、拡散してくれる人…なんでもいいから、助けてください。

ひろじさんの左脳マップコーチングは体験モニター募集中だそう。

DAY3 相手の気持ちいいを叶えながら、カリスマとして君臨する。

岡田斗司夫講演会。岡田さんは、ずいぶん昔から自分のやりたいことだけで生きてきた、私みたいな人間からしたら大先輩。

後半のサイコパス人生相談の時間に、いくつか表現を仕事にしている友人たちが質問していたものが取り上げられていた。それは、アパレルだったり、ダンスだったりするのだけど、その回答を聞いていて私が感じたのは、ビジネスは自分の気持ちいいをやるところじゃないってこと。自分の気持ちいいが、大きなお金につながるわけじゃない。だけど、相手の気持ちいいを叶えてあげたら、大きなお金につながって、さらには自分は、岡田斗司夫的ボキャブラリーで言えば、カリスマとして君臨できるんだってこと(=結果的に自己実現できる)

アーティストになりたい私。

アーティストは食えないと思ってる私。

でも、食ってるアーティストが実在するって知ってる私。(ちょうど先月、ゼロからアートを始めて、今や錚々たる会場で展示やパフォーマンスをしてるアーティストの友達と話したばかり)

手っ取り早いお金の作り方を限定している私。

いろんな私がいて、自分の中にいらない思い込みのフィルターがあったことも、自分で選びたいものを好きに選べるということにも、頭では理解してたけど、ようやく心から思えるようになってきたDAY3の夜。


岡田斗司夫講演会のアーカイブ販売は今日まで。


DAY4 アートとビジネスが二極にあるだなんて誰が言った?!最後のピースがカチッとハマる。

なぜか惹かれて入ったマーケティング塾。今日は、同期とアウトプットをし合う日だった。

その中で、
①やりたいことを発掘する
②できることを発掘する
という、これまで何度やってきたか分からないようなワークをする機会があった。

だけど、今回改めてやってみると、大きな発見があった。それは、自分のテーマが変わって来てたんだってこと。そして、私のここ数年のモヤモヤの元は、この、「今の私の」テーマがつかみきれてなかったことに起因してたんだってこと。

数年前まで、私のテーマは、「ライフステージが変わるたびに振り回されてしまいがちな女性が、どうやって自分の軸を持ちながら自由に生きていけるか」ということだった。だから、シングルマザーになった経験や、自分にとっての子育ての哲学のようなものをシェアする機会が多かったし、求められていたとも感じている。娘と旅をする、というのは、その象徴だったと思う。

だけど、女性のライフスタイルに関する葛藤や、自由を求める気持ちはもう、今の私にはほとんどなくて(娘もだいぶ大きくなって手が離れたし)だからこそ心燃やせるポイントがずれてしまっていたんだと思う。

じゃあ、今の私にとってのテーマは何?と考えたら、やっぱり、アートだとかクリエイティブだとか、そんなことしかない。生き方を含めて、表現すること。

元々、私は平凡なOLから転身してフォトグラファーになったわけだけど、それでもコンプレックスを抱え続けていた。センスがあると言われても、「いやいや私なんてそうでもないですよ」と受け取れない。「アーティストだね」と言われても、「いやいや私はクライアントワークをしてるだけで、伝えたい想いとかないし、アートの才能なんてないですよ」と受け取れない。ああ、思い返せば、そんなことばっかりやってきてる。これまで受け取ってこれなかったみんなごめん…

本当にやりたいこと(才能がある分野)は基準が高すぎる。自分責めがひどくなる。

まさにこの状態だったんだな。

今日教わった概念に「マーケティング=売れる仕組みを作ること」というものがある。

そうか、起業塾みたいなのって、なんとなく私の「アート方面に行きたい」という気持ちと正反対のベクトルを向いているものだと思っていたけれど、最初の点が私の想いという、アーティスト性を使ったものであったなら、それを売れる仕組みを作ることは、何も相反するものでも拮抗するものでもないんじゃん…!勝手に二者を相入れないものだと思い込んでたよ!!!  

DAY1にメモってきた遠山さんの話を改めて読んでしっくり。遠山さん、アートもビジネスにしてて、ビジネスもアートにしてるじゃん…!アートとビジネスって、私の好きな(興味ある)ふたつの物事って、2極にあるんじゃなくて、同時に叶えられるものなんじゃん!!!!そっか、私って、ビジネスもアートとして捉えたいのかもしれない。アートとビジネスを正反対に位置させるんじゃなくて、同じ土俵で考えてみたいのかも。

そして、今日は、ニーズを汲むということについてのワークもあったのだけど、ニーズを汲むってのは、その言葉だけを聞いて思い浮かぶような、自分より相手を大切にすることや、自分のやりたいことを完全無視することなんかじゃなくて、【私の関心】と【あなたの関心】の接点を見つけることなんだなっていう、とてもたのしい経験ができた。もうもう、ニーズを汲むことに対する概念がひっくり返った。これからどんどんニーズ汲んでいきたい!!!!!(私は商業フォトグラファーをしてたくらいだから全くニーズを汲むことができないわけじゃなくて、自然とやってる部分も多いんだろうと思うけど。でもこの体感とてもよかったから、Authentic Journeyでは取り入れようかな)

ああ、なんて楽しいんだろう!
去年一年、とにかく自分のやりたいことばっかりやることに振り切った。お陰でお金はすっからかんになった。だけど、そのおかげで、ようやく私は私の本音に、本当の欲に、諦めきれない執着に、たどり着くことができたんだ!

本当にやりたいこと(才能がある分野)は基準が高すぎる。自分責めがひどくなる。

この言葉に初めて出会った時、それって写真じゃなくて、絵なのかなと思った。ずっと憧れてたのって、昔から絵やイラストだったから。でも、もっともっと細かく見ると、誰に言われなくてもやってしまうのは確実に写真で、その写真の中に、「平気でできること(=商業写真)」と「やることを躊躇すること(=アーティスト性を純粋に見せること)」があることに気づく。

まあ、手段はなんでもいいのかもしれない。アーティスト性が発揮できるなら、それこそ絵でもいいんだろうし、なんなら、空中ブランコや文章だっていいんだろうと思う。単に、写真は、技術が伴っているから表現が楽だというだけのことなのかもしれない。

私は、私の中にあるアーティスト性を、本当には認めていなかった。「こんな程度でアーティストだなんて」と、自分をぎゅうぎゅうと押し込めて、誰よりも厳しく自分に接してきた。でも、もう、これからは、少しずつしかできないかもしれないけど、開いていきたい。羽を広げていくことを、自分に許していきたいと思う。


と、ここまで書いたところで、車に乗って移動するタイミングで、なぜかもう何年も聞くことのなかった宇多田ヒカルの音楽をかけた。流れてきたのは「COLORS」


炎の揺らめき 今宵も夢を描く
あなたの筆先 渇いていませんか

青い空が見えぬなら青い傘広げて
いいじゃないか キャンバスは君のもの
白い旗はあきらめた時にだけかざすの
今は真っ赤に 誘う闘牛士のように

もう自分には夢の無い絵しか描けないと言うなら
塗り潰してよ キャンバスを何度でも
白い旗はあきらめた時にだけかざすの
今の私はあなたの知らない色

最近赤い服ばかり着てて「私闘牛士にでもなんのかな?笑」っていろんな人に冗談で言ってたのだけど、メタファーとしての闘牛士になってたのかな。


参加している「Life Design Camp」のアーティスト割引の欄に「人々に希望を与え、社会や環境に貢献する方対象」とあり、なぜか涙が出て、ああ、私はこんな風に生きたいんだなと思ったんだった。私がやりたいのは、アーティストとして生きることで、誰かの光になること。


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「オリジナルの世界観」×「好きなこと」

自然体で心のままに
楽しく生きる
唯一無二な働き方をつくる

【Authentic Journey】

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「生きるという表現」
「アーティストとして生きる」
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