芽が出るまでの準備期間
春先に、娘とタネを蒔いた。
コリアンダーとカモミール。
蒔いてしばらくは何の変化もなく、毎日水やりをしながら土を見守るだけだったけれど、ある日突然小さなかわいい芽を出した。
それからは次から次へと芽が出る。
コリアンダーは、蒔いたタネをそのまま頭にかぶって出てくるものもあって微笑ましい。
最近では本葉も出てきて、ようやくその植物らしい姿に変わってきた。
ところが、芽を出しているのは、コリアンダーとカモミールだけではない。
たくさんのいわゆる雑草と言われる植物が芽を出している。
あかざ、スギナ、メヒシバ…
コリアンダーとカモミールを育てるために、雑草を抜く。
耳かきくらいの小さな葉っぱを、抜いてみて驚く。
葉っぱに対して随分と長い根がスルスルとひっぱりだされるから。
その長さは、葉っぱの5倍ほどで、中には10倍にも及ぶものもある。
抜いてないから分からないけど、コリアンダーとカモミールも根を張ってるんだろう。
植物は、芽を出すまでの間に、準備をしているんだ。
根を深く深く張り、養分をたくさん吸収できるよう。
少しくらいの風に吹かれても、雨に打たれても、へこたれないよう。
根を張る。
表には何の変化も見えない。
けれど、どれだけ深く根を張れたかが、芽を出した後の大きな成長に関わってくる。
これまでの経験からも分かるのだけど、伸び悩んでるように感じる時の、その直後にステージが変わる。
物事が何も進まなくて焦ってしまうような時は、
いっぱいタネを撒いて水をやろう。
そして、深く深く根を張ろうと思う。
----------
▶︎写真の撮り方や考え方など「シャッターを押しながら考えていること」シリーズはこちら
▶︎旅先のおすすめスポットや子供と旅するためのヒントはこちらのシリーズ「旅すること」
▶︎「暮らしまわりの記事 from DAILY NEWS」シリーズはこちら。
いつも読んでくださって、ありがとうございます! いただいたサポートは、新しい働きかた&暮らしかたを模索する実験に使います。