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湧いてくるネガティブは秋の心

外はすっかり秋っぽい空気感。こんな時期に、ちょっとおセンチになっている方はいらっしゃいませんか。特に過去のことをクヨクヨ『あの時あぁしていれば』とか『あの時こう決断していれば今頃こうだったのに』。なんだか悲しいこと、ネガティブなことばかり心に浮かんでは消えていく。客観的に考えれば、『そんなこと今振り返ったってしょうがないじゃん、前向いて行こうよ』そう思うのに、なぜか一人反省会が増えている。そんなあなたは別に情緒不安定なわけではありません。ご安心ください。しかしながら、ちょっと季節の影響を受けているかもしれません。

秋は東洋医学的には肺ー大腸の季節。東洋医学では、この季節の特徴を【金気】と呼び、感情的には【悲しみ・心がキュッと痛む】そんな気持ちが起きやすいと昔からされております。これをもうちょっとふわっと東洋医学の形から、みなさんの腑に落ちやすい言い方に変えますね。秋は大気が乾燥しやすく、それを吸って吐いてしている肺の調子が悪くなりやすいです。深呼吸をしようとしたら、胸を開くと大きく吸えますよね。肺の調子が悪く、換気が悪いということは、胸が開きにくく、呼吸が浅くなる状態です。

胸が開かない人は特徴的な姿勢を取ります。胸の前についている胸骨という骨が下を向きます。落ち込んでいる人って下を向いてハァってため息つきますよね。あの、姿勢になりやすいのです。そして、人間は未来のことを語る時には上を向き、現在を語る時には前を向き、過去のことを語る時には下を向く。そんな風に、人の体は思い出している事や感情によって姿勢が変わるのです。面白いですよね。目は口ほどにモノを言うとは言いますが、姿勢だって口ほどに今のその人の過去から今の状態、そして未来への思いを教えてくれる情報だらけなのです。

肺の話に話を戻しましょう。落ち込んでいる時や過去の話をしている時には胸骨が下を向くのですが、逆も然りで、胸骨が下を向くと人はなぜか過去のことに意識が向きます。そして、ネガティブになるのです。過去を思い出しては、ネガティブな思いに心や頭を支配される。姿勢からそれが引き出されてしまうので、なかなか抜けられない解決できないネガティブの負のループに入り込みます。

なんだ、季節のせいか。とまずは安心できた方は、対処法をやってみましょう。対処法1つ目は、お風呂にゆっくり入ったり、まだあまり感想を感じてなくても加湿器をつけましょう。肺を再びプリプリに潤すのです。対処法2つ目は無理矢理にでも姿勢を良くして、胸骨を上に向けて座ったり、歩いたりしましょう。姿勢からくるメンタルへの影響を抑えることができます。次は対処法3つ目です。まだまだ引き出しありますよ。東洋医学では、五行の中に剋する関係というものがあります。剋するというのは抑えてくれる役割です。今回問題になってる【金気】を抑えてくれるのは【火気】です。火って言わばちょっとパリピです。なんかこの人といるとテンションあがっちゃう、この人といると笑っちゃう、そんな人と会い時間を共にしてみましょう。あなたのさっきまでセンチメンタルだった心が、ちょっとバカらしくなるくらい、ふふっと笑えるでしょう。そんな友達がいない方は、自分で、ちょっとこれやったら私おバカよねって思えるような、いつもはしない選択をしてみたりするのも良いですね。

人は今を生きるしかない。
過去を振り返っても、その過去は自分が今のために選択してきた過去なのだから、それを否定したり、それを後悔することは、自分を否定したり、自分を疑うことなのだから。一番悲しいことなのです。
わかっちゃいるけど、過去やネガティブに心を支配されているそんな時には、季節のせいにして、対処法を試してみましょう。
あなたの今日が花笑む素敵な1日になりますように。

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