マクロビアン薬剤師 秋のお月見に向けてその3 『くり』
マクロビアン薬剤師 秋のお月見に向けてその3
『くり』
認知症健康サポーター。マクロビアン。
現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って7年目になりました。
調剤薬局での仕事は、マクロビオティックとは程遠い世界。
扱うものは『薬』
わたしはそれを、マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えに当てはめて考えています。
本日は
旧暦葉月十四日
秋分
蟄虫坏戸
西暦2020年9月30日
明日、10月1日は中秋の名月『芋名月』
『くり』を用意しました。
『くり』は、ブナ科クリ属の木の一種です。
『栗子』(リッシ)という呼び名で、漢方薬に使われる『生薬』としても用いられています。
『くり』は昔から、足腰が弱い子供への民間療法に使われていました。
生命力を補い、筋肉や骨を丈夫にする作用もあるとされています。
栄養価はとても高いもので、タンパク質、脂質はもちろんのこと、
糖質、ビタミンC、ビタミンB1、タンニンも多く含まれています。
お料理も、ご飯の代わりから、主菜の添え物、スイーツまで、多種多様に使われる食材の一つです。
薬膳では
五味が甘、辛となり、『脾』(消化器)に効果があります。
マクロビオティックでは、その甘味を活かして、お砂糖を使わない甘味を作るのに、
かぼちゃとともに使われることが多いものです。
わたしも好きな食材なので、よく食しています。
手をかけずにそのままいただくのが好きです。
さらに縁起物として用いられることもあります。
時は戦国時代。
兵糧として『くり』が用いられていました。
鬼皮(外の皮)と渋皮をむいたものを『かち栗』といって、
『かち』=『勝ち』に通じる縁起物とされていたのです。
今、現在では、お正月のおせち料理にも登場しています。
そして、お月見に『くり』
実は『くり』や『まめ』をお供えにするのは
『十三夜』の時が正式で、十三夜の日を『栗名月』と呼ぶそうです。
(今年は10月29日です)
用意した栗は明日はただいただくだけにして、備えるのは『十三夜』にしたいと思っています。
明日はいよいよ『中秋の名月』
お供えのメインディッシュは、もちろん『お団子』です。
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