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人生はこれ旅なり。 東西南北歩き広げし時空の中でこれ様々な者事に出会えども、結局わたしは…
夜のまちは ひとの愚かさ 醜さ 残酷さ あらゆる汚濁を吸い上げて この世のものとは思えぬ…
旅のとちゅう縁あって、チベット難民居住区にあるお宅へお昼に招かれたことがある。イーラさん…
どこか名のある場所に行くよりも、ただ迷子になるほうが遥かにいろんなものに出会える。聖も俗…
淀んだ水と男の汗、羊肉とスパイスの匂いの混じる、ごみごみした男たちの界隈を抜けると、女た…
早朝コーランの響きで目覚めたあと、船で旧市街へ出る。なんとローマ時代から続くという下町は…
訪れる度かつての面影を残していない 破壊と創造の大胆な都市 破壊されたいと秘かに願い続けたのは その後いったいなにをわが身に築きたかったのだろうか?
上海郊外の公園の一角、老夫婦が太極拳をしていた。 その体の動き、流れ、リズム、呼吸、全…
しかし開けたこの地形のため、その熱はこもらず彼方まで流れ去ってしまう。林立する近未来的シ…
霧が深い。かつてドイツ人が整備したという緑地と赤い屋根の洋館が整然と並んで、いつか訪れた…
気圧の違いのためか、長い時間眠っていた。まどろんだ風のなか重い自転車をこいだ。大きなため…
たった一年前のあの夏が、遠くなつかしい。 彼と密に繋がりあっていたあのむせかえるような日…
燃え上がる緑、短い命の虫たちの、魂の叫び 熱気が私の虚洞に満ちる もし私の情熱がぜんぶ涸…
深玔の片隅を散歩する。 よく通ったその城下町は東西南北の門で囲まれ、小さな商店露店がひしめいて地元の人々でごったがえしている。まるでここだけタイムスリップしたような別世界がある。 こないだは実に機嫌がよくお節介だったのに、今日はちょっと不機嫌でぶっきらぼうな冷惣菜屋のおかみさんが、私の特選惣菜を洗面器の中で合えている。 道端では売り物の小さな黒と白のウサギがかごの中で寄り添って寝ているのを、通りの子どもたちが不思議そうに眺めている。寝ているのを起こさないようにしながら