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建築士が使いやすいキッチンを教えるのではない

新しいキッチンのご提案をする時は、使いやすさの基本と、そのご家族が料理をするシーンのイメージを持って、デザインを考えます。

私自身主婦であり料理をしますが、私がつくる料理とは異なる工夫をみなさんお持ちなのです。
私が使いやすいキッチンを教えるのではなく、建築主に使いやすいキッチンについて教えてもらいます。

些細なことですが、フライパンでの炒め物が多い家庭と煮物が多い家庭では油汚れも変わります。大皿料理が多ければ、大皿のスペースを。小鉢をたくさん使う料理が多ければ、小鉢の収納スペースを。

そして、取り出しやすいのはオープン収納のキッチン。でもお掃除を考えると扉がある方が良いのか…。ものの場所が分かりやすいキッチンは、家族みんなが自主的に料理片付けをできるようになります。

今までの建築主から教えてもらったアイディアを蓄積して、新たなキッチンのデザインを。ご家族がお料理を楽しんでいるシーンをイメージすると、私も楽しくなります。


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