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君の知らない君の詩

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自作。思い入れのある、手紙のような詩。 マガジンのタイトルは、ASKAさんのアルバム名のもじりです。
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2021年3月の記事一覧

願い

願い

幸福とは何なのか

私は未だにわからないでいる

手を伸ばしては 空を切った

幸福を自ら避けて生きている訳ではなかった

孤独に酔って 生きていくのはやめにしたかった

私は あさましく幸せになりたかった

あなたとともに

すべてを失った 今になって気づく

私にとって この世のすべては

ただひとつだけだった

呼吸

呼吸

あなたが

枯れ果てた心に

添え木をしてくれた

あたたかい この安らぎは

わたしを 優しく迎え入れてくれる

わたしの 心と体を引き裂くものから

守ってくれる

時に冷酷な目をする

神さまなんかより

ずっと わたしを愛してくれる

わたしは ひとこと

ありがとう とつぶやいて

あなたがつくる 空気の中で息をする

ラブレター

ラブレター

私の話す言葉

書く言葉

すべてが君へのラブレターだ

君はそれを何処かで受け取ってくれているのかもしれない

出かけようとすると 降っていた雨が止む

外へ出ると 気持ちの良い風が吹く

ふと見上げると 太陽が鮮やかに空を彩っている

考えすぎだろうか こんなことは

私が聴く音

私が見る景色

私が思うことすべて

君と繋がっている

いつでも君の心が

私の心に映し出されている

たくさ

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待ち合わせ

待ち合わせ

いつか 遠い未来

未来とは言えない未来が来たなら

二人で話し合いをしよう

青い河の畔で

君が待っているだろう

船は乗り捨てるから

君が手を引いてくれ

濡れたって構わない

隔てられた時を過ごした二人の為に

そこで千年分の抱擁をしよう

次に旅に出る時は

二人で降りて

二人で帰って来られるように

悪戯の計画を耳打ちする子どものように

いつかも二人でそうしたように

行く先を見

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