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遠くイランまで話題に 波紋呼んだ東京五輪会長の発言について

.سلام

3度目のイラン入国の際、何者かにパスポート番号を盗まれ、悪用されるという被害に遭った。おっかないね。

翌日には警察署へ向かい事情を説明したものの、کاغذ بازی(カーガーズ バージー)と呼ばれる書類回しに追われ、1週間、2週間、1ヶ月と経過していった。

対応をお願いする度に、職員たちは口を揃えて「انشاالله(インシャアッラー)」と言った。つまり、「この先のことは神がお決めになる。」ということだ。

警察署を後にするところで、近くにいた女性たちが私に声をかけた。

「男の仕事なんてこんなもんよ。」

この件で関わった職員は皆男性で、対応の遅れを何かと神の名を使って言い訳にしていた。


つい先日、JOC臨時評議会にて、会長を務める森喜朗氏の発言が女性軽視だとして波紋を呼んだ。

今回の森氏の発言について、マスコミによって悪意ある切り取られ方をされているので全文を読むと印象はガラリと変わるのだが、
印象操作に必死なマスコミを前に、あえて「女性」と括るべきではなかったし、国内外においても大きな影響力を持つ人物である以上、発言にはより注意する必要があったんじゃないかなぁ。

このニュースは遠くイランまで届き、顔馴染みのお店のおっちゃんに、「日本で働いているときは、大変だっただろう。」と心配されて驚いた。


ついこの間まで勤めていた会社では、期限を平気で破る者や、意見を持たず会議に参加したり、議題から外れた話題でダラダラと話を続ける男性社員がいた。

一方で、対応も早く、機敏に業務をこなし、周囲へのフォローまで手が回る男性社員も多く存在する。お国柄なんて関係なく、不真面目な人は不真面目で、真面目な人は真面目である。これは、完全に女性も然りで様々だ。

したがって、性別によって「こうである」と簡単に一括りにすることはナンセンスなときがあるよね。

それでずっと考えていたんだ。ジェンダー問題とは一体何だろうって。

後日森氏は自身の発言について謝罪したが、メディアは今もなお叩き続け、フェミニストを名乗る女性たちは怒りを抑えきれず森氏の辞任署名活動に奮闘している。

「男の仕事なんてこんなもんよ。」

警察署にて男性を一括りに切り捨てた女性の発言は、ジェンダー問題には引っかからないのだろうか。

男性が受けるセクハラ被害がニュースにならないということは、必ず男性は女性に被害を与える側であるとの共通認識でもあるからなのだろうか。

組織における役員や議席数において女性の割合を増やすことが重視されるようになったが、有能な個を採用することよりも、女性の枠を設けることの方が社会は良くなるのだろうか。

女性軽視だけが問題となりニュースとして一瞬で広まる世の中であるにも関わらず、ウイグル自治区での女性への大量強制不妊治療問題は、誰の目にも入らないのだろうか。

とか言っていると、なぜ急に黙るのだろうか。

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