宮本史利

オペラ歌手です。2005年よりイタリアに住みはじめ、2017年に永住権を取得。日本にいるころに、勉強したいけれど、知るすべがなかった事などを公開していきたいと思います。どれだけ需要があるかはわかりませんが、他では得られない知識、ということで、ご贔屓にしていただけたら幸いです。

宮本史利

オペラ歌手です。2005年よりイタリアに住みはじめ、2017年に永住権を取得。日本にいるころに、勉強したいけれど、知るすべがなかった事などを公開していきたいと思います。どれだけ需要があるかはわかりませんが、他では得られない知識、ということで、ご贔屓にしていただけたら幸いです。

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    • フレーニ先生とのレッスンノート

      2008年より師事しているミレッラ・フレーニ女史とのレッスンを通じて学んだことまとめていきます。まえがきのみ無料。

    • 過去のコンサートのPV

    • 裏・パルマ劇場歌手への道

      「パルマ劇場歌手への道」の裏話です。やはり2006年にブログに載せた内容をですが、少しずつアップしていこうと思います。

    • パルマ劇場歌手への道

      無料で最後まで読める「投げ銭スタイル」です。2006年に実体験した、信じられない出来事の連続をエッセイ風にまとめてます。

    • 声楽家なら誰でも知っておきたい、けれど、だれも教えてくれなか

      ったこと

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    レチタティーヴォの歌い方(イタリア語編)

    【序文】 "Recitativo(レチタティーヴォ) - 朗読の、暗唱の、叙唱調の" その単語を耳にするだけで「オペラは歌いたくない」とか「蕁麻疹が出る」という方(特に音大生)は世に数多いるのではないでしょうか…。 かく言う僕もそうでした。 今思うと、声楽を勉強したての頃、ヴェルディやプッチーニが好き、なんて言っていたのは、レチタティーヴォに対するアレルギーの副作用だったのではないかとも思っています。 イタリアに渡ってからも、「イタリア人にとっても難しい」とか先生に

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      • 演奏家は「ギャラの金額で演奏クオリティを変えてはならない」のか?

        演奏クオリティは金額で決まる⁈演奏家たるもの、どんな時でも全力勝負、 「ギャラの金額によって演奏の質を変えてはならない」 という意見があるようです。 そこで、非難を覚悟で敢えて言います。 ギャラの金額で演奏クオリティは変わります、 というか、変わる可能性は非常に高いです。 もちろん、演奏家だって、いつも自身が成しうる、最高のクオリティで演奏をしたい、と切実に思っているんです。 しかし、十分なギャラをもらえない環境では、それは叶わないんです。 仮に、十分なギャラを貰える

        • Riccardo Muti contro i musicisti improvvisati e in difesa del frac

          元記事はこちら: https://www.rockit.it/news/riccardo-muti-polemica-musicisti In occasione dell'inaugurazione al Conservatorio di Milano dell'esposizione permanente dedicata ad Arturo Toscanini, vero e proprio simbolo della Scala, Riccardo Muti ha

          • Il Parma Clima dilaga contro il Padule: ora è terzo

            Di Filiberto Molossi27 Maggio 2018 - 10:16 Venticinque punti segnati in due partite e uno solo subito, due vittorie prima del limite (per manifesta superiorità), 4 fuoricampo in gara 1 e sei doppi in gara 2: è stato un sabato trionfale q

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            Calaiò aspetta un messaggio dal Parma – カライオはパルマからのメッセージを待つ

            元記事はこちら "Sogno di chiudere la carriera qui: non dovesse succedere mi divertirò altrove" ha detto l'attaccante. 「ここでキャリアを終えると言う夢。よそで楽しむということは起こらないだろう。」そのフォワード選手はそう語った。 22 Maggio 2018 - 15:00 2018年5月22日 – 15:00 A Radio Crc nella trasmissio

            La filiera in coro: lotta allo spreco alimentare - 商品連鎖業界が一斉に:食料の浪費に対するキャンペーン

            元記事はこちら 08 Maggio 2018 - 11:27 2018年5月8日 - 11:27 Cibus riparte oggi sul tema dello spreco alimentare e dell’economia circolare, con Life-Food.Waste.StandUp, il progetto co-finanziato dal programma LIFE 2014-2020, di Federalimentare, Feder

            Tosca: Carè non recupera. Saranno Agadzhanyan e Decaro a interpretare Cavaradossi – トスカ:カレは再演せず。アガヅハニャンとでカーロが出演予定。

            I due tenori si alternano nelle ultime recite dell’opera alle quali Andrea Carè non può prendere parte il 4, 5 e 6 maggio 2人のテノールが、5月4、5、6日に出演しないアンドレア・カレに変わって、終盤の公演に代役を務める。 元記事はこちら 30 Aprile 2018 - 19:40 2018年4月30日 - 19:40 Il Teatro Regi

            Inchiesta sui prosciutti Dop, sospesi i certificatori. Il Consorzio del Prosciutto: "Produttori parte lesa" – DOP(原産地名称保護)プロシュットへの捜査、検査役の中断。プロシュット協会「生産者は被害者」

            Sospensione di sei mesi per i certificatori di qualità di numerosi prosciutti, salami e formaggi Dop. 多数のDOPのプロシュット、サラミ、チーズの品質証明検査役の中断。(4/19はここまで) E’ il primo risultato dell’inchiesta aperta nei mesi scorsi dalla Procura di Torino sulla n

            Parma, il Festiva Verdi premiato a Londra: "Il migliore al mondo" - パルマ、ヴェルディ・フェスティヴァルがロンドンで「世界で最も素晴らしい」と表彰

            Il Festival Verdi 2017 ha conquistato - si legge in una nota del Teatro Regio - il premio come “Miglior festival” agli International Opera Awards. ヴェルディ・フェスティヴァル2017は − 王立劇場の声明によると − インターナショナル・オペラ・アワードにおいて「最高のフェスティヴァル」の栄誉を獲得しました。 "Ad asse

            【第3話】大変、家に帰らなきゃ…!

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            【試し読み・第1話】いたずら好きのオウムはいつ出られるのか?!

            ※有料マガジンは試し読みができないみたいなので、第1話のみ試し読み用に無料公開します。以下は有料のものと全く同じ内容です。 イタリアの小噺には宗教的な内容が多いような気がします(他にはサッカー、童話)。というのは、みんなが共通に認識している内容だからこそ、どんでん返しがオチとして受けるのでしょう。このお話もそんなタイプのお話の一つ。まさにイタリアンジョークの典型です。 《イタリア語原文》太字の部分は後半に解説があります Un pappagallo è solito fa

            【第2話】新婚初夜、それは人生で一番素敵な夜…?

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            【第1話】いたずら好きのオウムはいつ出られるのか?!

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            昔作ったサイトをリニューアルしてみました。 いろいろオペラやマスタークラスがまとめてあります。よろしければ。 http://pappataci.blogspot.it/

            第4回《Questo non è il tuo repertorio》これ、重要です。

            よく言いますね、「これはあなたのレパートリーじゃないから。」 じゃあ何を歌えばいいの、若い頃はヴェルディばっかり歌っていた僕もそう思ったものです。だって、歌えるじゃん。 しかし、その頃は、「音が出せる=歌える」と勘違いしてたんですね。 で、今になって思うのです、この勘違いは世界中に蔓延しているのではないか、と。 フレーニ先生も、声に合っていないレパートリーを認めることは絶対にありません。 ある時こんなことがありました。20歳そこそこのソプラノのイタリア人、レッスンで

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            第3回《Non ascoltare la voce》って可能なの?!

            いやー、ずいぶんご無沙汰してしまいました。 落ち着いて文章を書く時間が取れなかった、というのが主な理由ですが、この一年以上の間にはいろいろなことがありました。 まず、フレーニ先生が学校をお辞めになってしまったということ。これは新聞記事にもなったり、ちょっとした騒動だったのですが、ここで書く内容では無いので割愛します。 その後、僕自身といえば、会社を立ち上げたり、プッチーニ・フェスティヴァルでジャンニ・スキッキを歌ってきたり、いろいろとあったわけです。 個人レッスンには先

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