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ウェブも印刷物も「作る」より「考える」ことが大切

ウェブサイト制作やパンフレット制作で、本当に時間をかけるべきは「誰に、何を、どのように伝えるべきか」を“考える”フェーズです。しかし、この工程をスキップし、“作ること”に時間とお金をかけがちです。

“考える”が重要なことはわかっていても、そのためには十分なヒアリングや調査が必要で、一定の経験値も必要です。さらに、この考えるフェーズは可視化しにくい工程なので、対価が得られにくいというケースが多いのも現実です。ウェブサイトやパンフレットの見積書では、企画料とか設計料という項目ですね。(←ココを減らそうとするクライアント多いです・笑)

ウェブサイトでもパンフレットでも、情報発信のタイミング(モノを作る)は、自社の強みを見直す、絶好の機会と言えます(考える)。

かなり漠然とした流れですが、ザクッと言うと下記のようなイメージです。
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【1】自社の強みを見直し、整理し、足りなければ補完する

【2】強みを言語化したり、イラストや図表にしたり、動画にしたり…
伝わりやすい形に変換する

【3】訴求力の高い宣伝・販促物を制作でき、より効果的なモノになる
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伝えたい相手に、伝えたい情報を、伝わる形に変換して届ける。

当たり前に思うことかもしれませんが、実際にこの工程をきっちりとやれている人(会社)はどれくらいいるでしょうか。。先にも書いたように、制作側は「考える」工程に対する価値をしっかりお客様に伝える必要があるし、依頼側も「考える」ことができる制作会社や代理店を選ぶべきです。

実際には“考える”をスキップしても、Webサイトやパンフレットは作れてしまいます。しかし、それは訴求力に欠けるツールです。

考えるをスキップしてしまうと「なんとなくいいモノができた」「オシャレでカッコいいモノができた」と満足するだけで、作る目的に掲げていた「集客」「販売」「採用」などへの効果が得られません。

●顧客側が準備した資料や情報がただ並んでいるだけ
●資料ベースの文言がそのまま掲載されており、顧客視点になっていない
●文章と写真の関係性がない
●そのツールを使う場面を考えて作られていない

今から何かツールを作ろうと思っている方は、こんなツールになってしまう前に、「考える」ことができるパートナー選び、もしくは社内での情報整理に取り掛かることをオススメします。

もちろん、「作る」は楽しい工程です。イメージがビジュアル化していくと、とってもワクワクするし、そこが宣伝・広告などの仕事における楽しみのひとつだとも思います。

タイトルでは「作る」より「考える」としましたが、「考える」をしっかりと通過することで、「作る」がもっと楽しく有意義になり、成果が出たときに、作る仕事の楽しさを何倍も実感できるのでは・・と思っています。

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