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「立派な出がらしに俺はなる!」

海賊王になる主人公みたいなセリフですが全然関係なくて、今週の『虎に翼』について笑

主人公の寅子(演:伊藤沙莉)側の視点、その寅子を地獄の道(!)に引きずり込んだ恩師である穂高重親先生(演:小林薫)側の視点

どちらに重きを置いて考えても興味深かった。

観ていない人、ゴメンナサイ。写真をベースにしてドラマと照らし合わせながら、ドラマに触れるような触れないような感じで進めます。

カメラのこの設定をこうするとこう写るんだよ!って感じでカッチリと教えるようなことはしない僕のワークショップ。

その中で、、、無数とまではいかないが、、、歴史にも記録にも残らない雨だれを生み出した、、、のかも知れない。

ああ、そんな僕自身も写真の歴史の中のひと滴。。。

僕のフォトウォークは基本的にみんなと一緒に撮り歩くし、撮り方のアドバイスを求められたら答える。撮った写真は基本的に連写分以外は全部見せる。見たけりゃ失敗写真も見せるし、撮り方も何もかも隠すことはない。

ただ、これが非常に重いんだけど(!)、普段の生活の中でも、「撮れ!」「撮るんだ!」「ムリに撮らなくても良いけどね!」「でも言い訳するヒマがあるんなら撮りまくれ!」という、ただただ千本ノックする古いタイプの人間。

プログラマ時代からの経験も加味して言うと、タラタラと言葉で説明されても、聞いただけでやった感は出るんだけど、いざ必要な時にパッと出てこない。

参考書を買っただけで勉強やった感が出て終わってる感じ。

結局、いざって時にモノを言うのは、普段からの反復練習。失敗と反省の回数だと思っている。

でも僕のやり方が合わず、諦めた人もいるかも知れない。

『既存の考えから飛び出して』我が道を行き、自分のやり方やペースで撮る人間を生んだかも知れない。

これから写真の歴史に名を残す人が出てくるかも知れない。

先なんてどうなるかは分からないが、写真地獄の道へと誘い込まれてしまった人はチョロチョロといる。

僕が写真をやっていようがいまいが、

僕が写真を教えようが教えまいが、

連綿と「写真」は続いて来たし、続いて行く。

みんなの写真も未来へと繋がっている。

そう。

教えるという面で言うと、いやはや、何といいますかねぇ、やはり現実的に効率の良い上達方法ってのを自分自身で全然つかめていなくて。

コスパ・タイパの良い方法があるとひと儲け出来るんだろうけど笑

それはとりあえず置いといても、体系的なテキストってのはやっぱり必要。

でも、ついつい後回しにしてしまう。「その場合はこう撮れば良いじゃん!」はおぼろげながらアタマの中にあって、自分の眼も手も自動的に動いてしまうもんだから。。。

どうにかして空き時間を作って、文章、図解でまとめなきゃなぁ、と。

過去のワークショップから今も交流のある人にとっては、「おいおい、やり方、前と変わってねぇじゃねぇかよ!いつになったら諸々をまとめてくれるんだよ!」とモヤモヤしている部分だろう。

分かってはいるんだが、もうちょっと待ってね!

何度か書いているが、僕は小さい頃からカメラを触っていた訳ではないし、才能がある訳でもない。

でも何故か写真だけには妙に粘着質だ。これだけはもしかすると才能なのかも知れない。

雨が石や岩を穿つが如く、ひたすら枚数と失敗を重ねた先の先の先にベリーベストの一枚がある、それが近道である、と信じているんです。

だからみんなにもこのやり方を強いてしまった部分もあって、、、でも結果が出にくい・分かりにくいので、イヤで離れた人もいるんだと思う。

でもきっとそういう人も「写真」の呪縛からは逃れられずに、どこかで撮り続けていると信じている。

そういった道もまたいつの日か交わるから面白い。

こちら側から見ると正しい。
でも
あちら側から見ても正しい。
さらに
二元論だけではなくまた別の見方も存在する。

まったくもって聞く耳を持っていない人もいるし、全然違う方を向ている人もいる。

「多様性」の在り方や良し悪しが問われる昨今、絶妙で素晴らしい脚本の作り方だと思う。

穂高先生の最高裁判事の退任祝賀会での寅子の「暴走」も、ある方向から見ると理解できる真っ当な行動だし、でもまた別の方向から見るともちろん違う意見もある。

何はともあれ

僕自身としては、若い子にも若くない子にも、僕の周囲にいてくれる人には自分の持っているモノを手渡したい。

(ああ、noteのメンバーシップとかやりゃあ良いのか。良いのか?人、集まるのか?ん~、、、またそれはおいおい)

自分自身を最後の一滴まで搾ってもらうため、「死ぬほど撮れよ!撮れば分かるさ!ありがとーー!」と周りを焚きつけてる感はある。

みんなが撮っている写真でケツを叩かれたいという思い。変な趣味じゃなくて。

最後の最後の一滴まで絞られても、そこからさらにどうにか一滴だけでもお茶が出るように、日々頑張る。

立派な出がらしになるために!


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