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「生活」が苦手な星野源さんのエッセイ 「そして生活はつづく」

「逃げ恥」ご覧になりましたか?
わたしは最近Amazon primeで見て、遅ればせながらハマってしまいました。

気づいたらこんなエッセイまで購入してしまっていたので、なんとも軽い女です。

今日はこの本の感想とともに、
自分の「生活」について書いてみます。


この本は「生活」するのが苦手な星野源さんが、「日々の生活を面白がる」ことをテーマに書いたエッセイです。

掃除、洗濯、口内炎、公共料金の支払い

書かれているのはありふれた日常の一コマですが、星野さん独特の語り口やボキャブラリーで
くすくす笑えます。

エピソード部分も面白いんですけど、
わたしが一番共感したところは、このテーマで書くことにしたきっかけが書かれている部分です。

引用します。

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二、三年前までのわたしは星野さんと似ていて、本当に生活が苦手でした。

特に、東京で女子大生として一人暮らしをしていた頃はひどかった。ろくに自炊や掃除もせず、バイトして研究して遊んで。正直きれいでもない家に帰るのが嫌だったぐらいです。

今になって振り返ると、
その当時は自分にとって生活より優先すべきことがたくさんありました。

面白い先輩やはじめての東京。他人の視線も気になるし、みんなが教えてくれる面白いアニメやゲーム。3年生になったら就活だってしなきゃいけない。

でも年齢を経ると、この中の大半のものは、自分にとっての重要性が下がってきました。
でも、生活だけは全然落ちていかず、相対的に生活の優先度は段々と上がっていく。「こいつとは一生付き合っていかなきゃいけないのね…」といくら鈍感なわたしでも気が付きました。

その感覚が星野さんの「誰も逃れられない”死”とそれまでの”生活”」と言う言葉と重なったんです。


そんなこんなで、わたしはまだ「生活」初級なんですけど、星野さんのこのエッセイについて
共感しながら一気読みしてしまいました。


皆さんはどうですか。「生活」得意ですか。
共感できなくても十二分に面白いエッセイなので、「生活」が苦手な人でもそうでない人も、もし機会があったら、読んでみてくださいね。

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