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093.王国の主人公は自分でありたい

「あなたの夢の叶え方」的な講座はいつの時代にも、そこかしこにあふれている。
だいたいの内容はこんなふうかな。(以下、想像)

まずは、実現するためには人と約束しましょう。自分との約束も含まれているのです。いつまでに何をするのか、宣言するのも効果的ですね。

そして夢が実現した未来(ビジョン)を考えるのです。
大きな目標もスモールステップをふんで行えば大丈夫。

そのためには、自己流ではなく先生の教えをしっかりと学びましょう。

アウトプット前提にインプットしましょう。難しく考えなくても平気よ。今日の講座で学んだことをSNSを使って投稿してみて。

いい?巷には無料で学べるものもたくさんあるけど、専門家から学ぶのが近道なのよ。

講座料金は一択でお願いね。分割じゃないの、学びたいという意欲が大切。そのためにお金をかけられるのかそこから学びははじまっているのよ。

本来は10万の価値があるこの講座。しかしこの時代、たくさんの人にこの考えを手渡していきたいので期間限定5万円でお送りします的な。

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的な何かを受け続ける人もまた、軸を他人に委ねすぎていないかとは思う。
同じ人の名称を変えた講座を何個も受けるなら、なぜ主催者は「もうあなたは受けなくて良いのよ」と伝えてあげないんだろうかとは不思議には思う。
だって効果をうたう講座に参加したのに効果はでません、次はこちらへみたいじゃないのと皮肉を込めて思うのだ。

でもこの答えはうすうす知っているはず。
知っているから受け続けるってことも。

波長のあう宗教(オンラインサロンやメンター、インフルエンサー)は心地良い。だって自分で考えなくて良いから。

で、どうしたいの?

問いをもって行動することは、責任を他者に渡すことはできない。
決めてもらった方が楽だものね、うまくいかない理由探しも。
もやもやするのだったら、そのもやもやがどこから来ているのか、ぐぐっと探ってみればいい。それは素潜りみたいでなかなか潜りきれない、息が続かない、苦しいものかもしれない。
それでも、ほら。手にして眺めてみたらきっと喜ぶ何かが見つかるかもしれない。
見つからなくても、潜れた自分の勇気に拍手して自分のペースで泳いでいければそれだけで良いのだ。

主体的に生きる。
もやもやするならその場から降りよう。
自分ではないその人の正解で生きる必要なんてない。

「欲しいもの」「欲しい状況」が自分の欠乏感からくるのなら、その輪郭を隙間なくうめようと躍起になってしまうだろう。

欲しいものより「自分の身体を使ってやりたいこと」を願おう。
自分が人生の中でこの身体を使って経験したいことを願う。それはウソのない願いとなって、行き先を照らすだろう。歩くのは自分自身だということを忘れずにいればそれで良いのだ。


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