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【満足度90%超えのワークショップ!!】幸せな自分と組織づくり@Coincheck

はじめに

こんにちは!コインチェックウェルビーイング室ウェルビーイングセンターの奥野です!
コインチェックでは、2021年度から、「ウェルビーイング」に焦点をあて、様々な施策を行ってきました。

今日はその中でも、社員満足度90%超えのワークショップについてご紹介します!

まず、ウェルビーイングとは、WHO憲章の前文では、

健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあること
日本WHO協会:訳

と定義されており、さらに、日本においては厚生労働省が、

個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念
厚生労働省

と定義しています。

そんな中、コインチェックでは、社員みなそれぞれがウェルビーイングということについて考え、「組織の中で幸せを見つけること」「仕事における前向きさ」について自分の意識を向けてみることで、自分の幸せと仕事のつながりについて見つめ直す時間を作りたいと思いました。

そこで実現したのが、「幸せな自分と組織づくり」のワークショップでした。

もともとは、当時の管掌役員から声をかけられ、私が2021年10月から、NewsPicks様が主催するNewSchoolのプロジェクトである、ハピネスプラネット代表取締役CEO、日立製作所フェローの矢野和男先生の「データ×ウェルビーイングマネジメント~幸せな人と組織を作る~」を受講したことが始まりです。

学んだ内容をぜひ社内で展開したいと思い、全社員に対してワークショップを行うことを決めました。

ワークショップの概要

まず、ワークショップはこのようなグループ分けで行いました

  • 基本はグループ単位

  • 部長、グループ長、メンバーなどの役職では分けず、様々なレイヤーの社員で行う

  • 最大でも7人程度、多いときはグループを分ける

  • 実施時間は1時間

  • 資料はConfluenceを利用

実際に実施したワークショップ数は…なんと26グループ!
奥野のファシリ能力が試されます…

そして肝心のワークショップですが、前提としたのは、組織における個人の「ウェルビーイング」の考え方です。

ウェルビーイングとは、「チャンレンジし、やる気も優しい思いやりもあってエンゲージメントも高く、健康」な状態
矢野先生ご提供
「しあわせの本質」とは、(仕事を通じた)前向きな1日を、周りと応援しあってつくること
=自分だけが前向きでは意味がない
矢野先生ご提供

ここでは、自分自身が幸せ、前向き、ポジティブであることに加え、他者との関わりが非常に重要視されています。これは、コインチェックにおいては、バリューの一つである、「Maximize Team Resuts」に大きく関わっています。

コインチェック VALUE より

周囲を巻き込む熱意や、援助する心の余裕、適切なコミュニケーションは、まず自分自身がエンゲージメント高く健康であることで生まれてくるものでもあり、チームの成果にコミットしたい、成長に関わりたいという思いは、決して自分だけの幸せの追求に留まらず、他者との幸せの共有とも言えます。

こうした前提を踏まえて、自分の幸せと組織の幸せについてのワークショップが始まります。

ワーク内容
(下記添付の)前向きな1日を作る16個の構成要素のワードに対して、仕事においてどんな「具体的な行動」が取れるか考えてみましょう!
「Matrix」 矢野和男先生 ご提供

ワーク内容~マトリックスの具体化~

さて、それでは、コインチェック社員が上記のマトリックスのワードに対して、仕事においてどんな具体的行動ができると考えてみたかを見ていきましょう!
26チームもあったので、いくつかを抜粋して紹介していきます!

受けとめる
色んな考え方を最後までしっかりと聞いて多様な考えを受け止める
・自分の価値で判断せず、決めつけずに相手の話を聞く
・自分へのFBを受け止めて今後のために学ぶ
・色々な部門や立場の人と関わる中で、他人の考えや気持ちを傾聴する
求める
必要な部分は論理的に説明し、必要性を認めてもらう
・心配なら恥ずかしがらず、意見を求める
・他者、自己の要求をふまえて会社として最善のアウトプットを求める
・自分が思っていることを言うだけでなく、みんなに課題の解決策を考えてもらう
立ち向かう
困難な局面に直面したときにチャンスだと思う
・宣言したことに対してコミットする
・自分とは異なった意見が出た場合でも、いくつか別の意見も持ってみる
・解決すべき問題に対して、面倒くさがらず自分ごととしてとらえる
踏みだす
困難を超えられるような方法を考える
・思いきって方向転換もしてみる
・なるべく積極的に自分の意見を共有していく
・誰も着手しない仕事や、沈黙に自ら行動を起こす
越える
自分にも人に対しても限界を作らず仕事をする
・昔ではできなかったことを、今の組織で実現していく
・他のチームの仕事やリアリティを自分ごととして捉える
・教えてもらった以上の、見て学んだり、観察して学んだことを仕事に活かしてく
心開く
新しい、始めてのメンバーと関わるときもありのままの心を開く
・他部署の人からの質問に全力で答える
・弱音をはく、弱い自分も見せる
・自分の中で納得できないことがあっても、すぐに否定せず自分なりの理解をしてみる
協調する
想像力をフル回転させる、相手に気持ちよく仕事をしてもらうことを考える、相手の気持ちを先読みする
・数字だけではなく相手の感情に配慮して物事をすすめる
・メンバーと仕事をやりきることで喜びを共有する
・依頼がある時に難しい中でも相手の意思を汲み取って着地点を見つける努力をする
信頼する
日々の積み重ねを意識する
・何でも言い合える、自分の弱点も晒していきながら、信頼して任せる
・難易度の高い仕事を任せて見守る
・難しそうな案件もチームを信頼して、前向きに進める

どうでしょう?こうして見てみると、コインチェックの社員は、「多様な意見を受け入れること」や「必要に応じた相互サポート」、「建設的な意見交換」を重要視しながら、「勇気を持って動くこと」や「困難さへのポジティブな心理」を大切にしていることが分かります。

それこそがまさに、自律していながらもチームとして機能し、組織のミッションに向かう姿勢の体現に繫がるのです。

ワークショップの感想

それでは、このワークショップを受けて、コインチェック社員はどのような感想を持ったのでしょうか?
104名の方が実施後アンケートに回答してくれたので、一部をご紹介します!

  • みんなが発言でき、発言に対し傾聴と共感し合えた時間でした。普段意識していないところを意識することで幸せに近づけた気がしました。

  • 時間使ってポジティブなことを考えたり、人の意見を聞けるのは、素直に楽しいと思える時間でよかったと思います。

  • 普段考えないことを真剣に考えるいい機会となりました。ついついネガティブな捉え方をしてしまうこともポジティブに捉えられるワーディングが知れたと思います。

  • 忙しくて普段考えられないような、本質的な部分について考えることができた。

  • 普段自己啓発本などを読んでなんとなく頭の中にあったものが、言語化されて腹落ちしたような気がします。

まとめ

ファシリテーションをしていて感じたことですが、最初は「具体化してみましょう!」と声をかけても、「えーと、なんだろう、難しいなぁ」となかなか言葉が出てこなくも、一度発言があると、その後はポンポンと意見が出てきたことです。これは、ポジティブな心理の伝播なのかな、と感じました。他者の幸せや、前向きさについての言葉を聞くことが、自分自身の心を開くきっかけになったのではと思っています。

また、今回のワークショップは基本社員全員参加としました。
業務で忙しいのに、面倒だな、仕事に関係しないことはやりたくない、等、ネガティブな意見もあるかなと想定もしましたが、ワークショップを開催してみると、テーマが「幸せ」であることもあり、非常に積極的で、笑いや笑顔があふれる時間になりました。
実際に、アンケートでも「普段意識しないからこそよかった」「普段考えていないことに気付けた」という意見も多数あり、仕事に向かう足を一旦止めて、自分の意識に向き合う時間を作ったことは、決して無駄ではなかったと思います。

これからもわたしたちウェルビーイングセンターは、コインチェック社員のエンゲージメントやモチベーションを高め、生産性の高い組織づくりを目指すための活動を行っていきます!

最後までお読みいただきありがとうございました!
こちらのワークショップについて、もっと知りたい方、実施してみたい方がいらっしゃいましたら、下記にご連絡ください!
ワークショップ設計や、ファシリテーションのご依頼なども受け付けております!

また、資料のご提供に快くご承諾いただいた矢野先生、ありがとうございました。

担当:コインチェック株式会社 ウェルビーイング室ウェルビーイングセンター 奥野
連絡先:well-being@coincheck.com

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