「そういうもの」の名残

ひとつ悩んでいることがある。

年賀状についてだ。

一昨年末までは忙しくて出せない年もありつつ細々続けてたけれども、昨年末は出さないと決めて出さなかった。私の家族形態も変わり潮時かなと思ったので。

それでもお正月には郵便受けに20通ほどの年賀状が届いてて、これでしかやり取りのない旧友や遠くの親戚もいるので、ありがたいけど返信うぅ…。結局なにもせず。

ぼんやり考えてたのは、こちらが出す出さないにかかわらず毎年元旦に届くように律儀にくださっていた数名のが無かったのはうちと同じように事情があったか年賀状やめたかなあということ。

無かった理由はすぐわかった。元夫から「うちにそっち宛の年賀状何通か来てるから今度持ってくー」とLINEがきたから。

転居の際、元夫は自分宛て郵便物の転送届を出しておいてくれて、おかげで余計な郵便物は溜まらないですんだけど、家族連名宛先の年賀状も、全部転送されてしまっていたのだ。彼は年賀状を書かない人だったので、差出人は私の旧友や親戚だから宛先のメインは私のはずなのだが。

家族連名の宛先は、その家の”ご主人”たる人物の名を筆頭にされてるなあと思う。わりと無意識に。元は私の友人でもその後家族ぐるみで付き合う時期があったりだとか、息子の幼少期は家族ぐるみのつきあいがあったけど今はご縁が薄くなっているママ友とかであっても。

私はそういった友人に送る年賀状も連名にはせず単独宛名にしていたが、それは単に”ご主人”や”ご家族”のお名前まで確認して連名にするのが面倒だったからだ。ただ差出人としては、自分が中軸となる宛先のものでも家族の連名にし”主人”の名を先頭に書いて送ってしまっていた、やっぱりわりと無意識に、そういうものとして。

来年どうなるんだろう。郵便物の転送期間って1年だから、もし今年も同じ宛先で作成して送ってくれてたら、新年には宛先人不明で戻っちゃうんだろうか。今は宛先住所の世帯主は私だし、宛名筆頭者以外はちゃんと宛先に住んでるんだけどな…。

メールやLINEがわかっている人にはそれで伝えればいいんだけど、だからといって近年、年賀状レベルでしかやりとりが無い友人に改まっていや実は昨年離婚しましてーって連絡するのも憚られる。

とはいえ、ある時期にはお世話になってて、そして今もまだ年賀状を送る相手に私を思い出してくれる優しい方に義理を欠いているには違いないので、これを機にちょっとづつ近況を連絡すべきかな。うーん。