社会人になってから初めてアカデミックな会に参加してみた。

以前、noteの記事で「行動に移る」と決めて、幾つかのイベントに申し込んだ。今回はそのうちの一つ、読書会についての報告をしようと思う。

それはとある学会の集まりだった。私は学生時代、少しその分野に触れたものの、あまり深めないまま卒業した。

今回、何でもいいから行動してみよう!と思い立った時、たまたま目に付いて、部外者の参加もOKだったので応募したのだ。

具体的な内容はぼかすが(申し訳ない)、興味を持った分野について、課題図書を読んだり、最先端の研究者たちの発表を聞けるのは面白かった。
知らなかったことが分かったし、どういう風にして研究を進めるのか、何となくわかった。

もしも大学院に進学したら…とは、就活に詰まった時の学部生は必ず一度は考えることだと思うが(そんなタイミングなのは大学院に失礼だけれど)、私も当時はよく進学を迷ったクチだった。

結果的には、早く社会にでて資本主義の原理に揉まれて良かったと思っている。

私自身は空想しがちな人間だが、現実世界はもっと即物的だ。その原理原則を肌で感じることができて、得るものは多かった。

私のようなタイプはもっと視野を広げるべきだし、頭でっかちのままに考えるよりも、身体を使って経験すべきことが沢山あったと、今でも思っている。

だから、個人的には自分は進学しなくて良いと納得している……が、それはそれ。

久しぶりに、即物的な目的のない議論を聞くのはとても楽しかった。人間の脳ミソはおまんまを手に入れるだけじゃなく、もっと抽象的なモチベーションのために全力で「考える」ことができるんだ!と思って、ちょっと嬉しかったりもした。

発表の話が理解できたことで、自分もまださび付いていないな(?)と、謎の自信を取り戻すこともできた。

つまりはとても楽しい時間を過ごすことができた。

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次も機会があったら、参加してみたいと思う。

いずれ自分にも研究したいテーマができたら、発表してみたい。
その研究会では、アマチュアの発表者も何人かいた。多くの人が、その人なりの関心と問題意識を持ち、自分の活動をプレゼンするような発表を行っていた。

チャットで自分のFBを紹介する人や、クラウドファンディングの寄付を募る人もいた。そんな風に研究発表会を使うなんて想像もしていなかったから、新鮮だった。

皆いろいろやっていて、楽しそうだな、と思った。
自分もそういうことをしてみたくなった。

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これらの手ごたえが、今回の「行動」に対して返ってきた「結果」だと思う。

以前、別の記事で私は、行動することによって自己理解が進むと描いたけれど、今回もその経験値が手に入ったと感じている。

それは、「アカデミックな空気が割と好きな自分」の発見だったり、「とはいえ社会に出た選択は誤りでなかった」という再確認だったり、「いつか発表してみたい」という新たな欲の発生だったり、様々だ。

いずれも、この読書会に参加しなければ湧き上がってこなかった心情である。

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実は、事前に質問事項を自分なりにまとめていったが、実際には手を挙げられなかった。そこまで考えをまとめきれていなかったのだ。
むしろ、私の考えは、色々な発表者の話を聞くことで深められていった。

面白いことだと思う。



そんなこんなでアカデミックな空気に浸ってみた感想でした!
この調子で次もいってみよう、と自分のケツを叩いてみる。

時人

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