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「安心」の定義:おばあちゃんからの学び

ミヤケです。

介護の仕事をしていますが、最近現場に行っておりません。

シニア向けスマホ教室やYouTube、新規領域の探索を最近はやっております。

それでも、週に一度、二度は現場に出ています。

現場に行くと、普段いる世界とは違う時間の流れ方を感じます。

”ゆっくり”という表現を使いそうになりますが、
現場で働いているメンバーは相当一生懸命考えて動いているので、使いたくありません。

感覚を感じるというか、身体全てで感じることができるというか、
心がすっとなるというか、落ち着きます。

「安心」の理由

先日現場に行った時のこと。

その日は朝からいわゆる”外回り”をしつつ、人と会っていました。
いつものやつです。

お昼に少し時間ができたので、現場に行きメンバーと一緒にランチをしました。

送迎に出ているメンバーと管理者キヅカさんは不在で、入浴介助のメンバー2人とのランチでした。

最近の様子やみんなのプライベートな話しをしつつ時間を過ごしていると、

午後から利用のお客さんが到着しました。

ーこんにちはー!!

みんなでご挨拶していると、あるおばあちゃんが、

「あ!ミヤケさんだ!安心するわね〜」

ーえ?安心しますか?

思わず聞き返してしまいました。

「そりゃあ、安心するわよ〜知ってる人だしね〜」

どうやら、「安心」した理由は、その方が僕のことを知っているからだそうです。

「安心」を構成するもの

「安心」
ー 気にかかることがなく心が落ち着いていること。また、そのさま。
(goo辞典より)

安心とはこのような意味らしいです。

多分日常的に使っている「安心」という言葉も同じような意味で使っていますよね。

では、「安心するわね〜」と言ってくださったおばあちゃんは、何に安心したのでしょうか。

まず、意味の中にある、「気にかかること」について。

デイサービスで気にかかることといったらどんなことがあるでしょう?

デイサービスは自分の生活を代替するものです。
・入浴
・排泄
・施設内で雑誌を読んだり、映画を観たり

長時間とは言わないまでも、ある程度の時間過ごすことになります。

そんな場所で、気にかかることは、

・緊張しない
・自分のありのままで居られる
・信頼できる人、雰囲気がある

ことではないでしょうか。

特に年齢を重ねれば重ねるほど、自分自身の心を柔軟にすることが多くの人にとって難しくなります。

「安心」するためには、いかに上記の気にかかるポイントを抑えられるかが重要です。

次に、「心が落ち着いている」とは、その言葉の通り、

感情や理性が”ざわざわ”しないことです。

予想だにしないことが起きたり、対応に困ることが起きたり、気を遣ったり。

それも、「顔見知り」や「仲のいい人」であれば落ち着いて入られます。

そして、最後の「そのさま」について。

意外とこれが重要になることもあるように思います。

具体的に言えば、

自分自身が安心することも重要ですが、何より「他のお客さんが安心した雰囲気で居られるかどうか」も大切な要素です。

自分も安心しているし、他の人も安心しているっぽい。

こう感じることで、安心がより増幅します。

かくいうこの時も、そのおばあちゃんだけでなく、他のお客さんとも楽しくお話をしながらご案内していました。

「安心」は自分と自分以外の掛け算

つまり、安心とは、

・自分自身がどれだけ最大限に安心できるのか

・自分以外の人がどれだけ安心を感じているのか

の掛け算によって決まります。

自分のみが安心していても、「そのさま」を感じることはできないし、

自分以外の人が安心していても、自分自身の心がざわざわしていては心身で「安心」を享受することはできません。

お客様に接する現場だと、どうしても目の前のお客さんへの対応に一生懸命になりますが、
他のお客様がどう感じられるかも含めて対応することが、「安心」を最大化するには必要不可欠です。


「安心」という言葉。

言葉の持つイメージ以上に、より複雑で、奥が深く、そして、様々な人間模様を含んだ言葉なのかもしれません。




<終わり>


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